ラオス旅行をする上で入国準備についてあらかじめ確認する必要があります。
初めて自分で海外旅行の手続きをする方や、ラオスへの海外旅行が初めてな方は、日本語が通じないラオスでの出入国手続きに不安も多いでしょう。
そこで今回は、初めてのラオス旅行でも安心して楽しめるように、ラオスへの出入国の準備やビザの免除条件や申請方法についてご紹介します。
15日以内の観光ならビザ免除!
ラオス国籍でない方がラオスに滞在するためには、その期間に応じたビザが必要ですが、滞在期間15日以内であれば、ビザの取得は免除されます。
実は2007年まではラオスを訪れる際はビザ申請が必要だったのですが、国交緩和により2007年1月1日からは日本国籍所有者の15日以内の滞在であればビザの必要はなしに。
観光目的であれば、事前にビザの申請をしなくてもラオスに入国することができるます。
ビザ免除で入国した場合、現地での滞在延長は不可
フィリピンなど、国によっては現地で滞在期間の延長申請が可能な国もありますが、ラオスでは現地での滞在延長申請はできません。
ビザを事前に申請した上で税関や空港で延長申請することは可能ですが、免除された状態では申請はできないことには気をつけておきましょう。
もし滞在が15日以上になる可能性があるのであれば、旅行の前にビザを申請しておくことをおすすめします。
観光ビザを取得するには?
もし15日以上、観光を目的にラオスに訪れる場合は「観光ビザ」を取得する必要があるので、事前にビザ取得の準備をしましょう。
観光ビザを申請することで、最大30日のラオス滞在が可能となります。
ここで、ラオスの観光ビザ取得方法についてご紹介します。
ラオス大使館で発行
最も一般的なのが、日本のラオス大使館(東京)でビザを発行してもらう方法です。
申請方法は所定の書類に必要事項を記入し、必要書類と合わせて大使館に提出するだけ。
ビザの発給までには2営業日ほどの時間が必要ですので、余裕を持って申請を行いましょう。
観光ビザの期限は2ヶ月以内ですので、発給後2ヶ月以内にはラオスに入国しなくてはいけません。
計画的にビザを発給してもらいましょう。
申請に必要な書類
ここで、ビザ申請に必要な書類についてご紹介いたします。
・パスポート(査証欄に2ページ以上の余白が必要)
・申請用の顔写真2枚(パスポートと同じサイズ)
・ビザ申請書(大使館で配布、公式HPからデータ取得も可能)
・ビザ申請料(30USドル、休日は31USドル)
国内でビザを取得する場合も申請料が必要となるので、ある程度のお金の準備をしておいてくださいね。
アライバルビザも取得可能
ただ、空港や国境でアライバルビザを取得することもできるので、必ず国内でビザを取得しなければいけないというわけではありません。
例えば、ラオスの国際空港であるビエンチャン・ワッタイ国際空港やルアンパバーン国際空港、パークセー国際空港、サワンナケート国際空港でも取得可能です。
また、ビザ申請料も日本で申請時と同額の30USドルです。
ただ、アライバルビザはその時の税関や国政状況によって突然発給が停止になる可能性もあります。
確実にビザを取得したいのであれば、日本の大使館で取得しておくのが確実で安全だと言えるでしょう。
最大30日の延長が可能
アライバルビザも日本で申請するビザと同じく、最大30日の滞在延長が可能となります。
もし様々な事情から予定が変更になって、現地で31日以上の滞在が決定した場合は早めに国境や税関で延長の申請を行いましょう。
パスポートは6ヶ月の残存期間が必要!
ビザを取得する際に気をつけておきたいのが、パスポートの有効期限です。
取得の際には6ヶ月以上の残存期間が必要です。
パスポートの更新等にもある程度時間が必要なので、パスポートの有効期限をチェックして、必要であればビザ取得の前にまずはパスポートの更新を行いましょう。
ラオスへの入国の流れ
事前の準備が整ったら、いざラオスへ渡って観光を楽しみましょう。
そのためには、まずはラオスへの入国審査と税関をくぐり抜けなければいけません。
特に現地空港での審査に不安を感じる方も多いかもしれませんが、流れを把握しておけば、怖いものはありません。
(1)出入国カードの記入
まずは税関職員に渡すための出入国カードを記入します。
出入国カードは便によっては飛行機のなかで配布してもらえますが、配布がなかった場合は到着時に入国管理事務所でもらいましょう。
カードは英語で書かれており、同じく英語(ローマ字)で名前や生年月日、国籍や職業などを記入していきます。
この時、すぐに記入できるようにカバンのなかにボールペンを入れておくと非常に便利です。
入国目的は観光であれば「Tourism」にチェックを入れましょう。
(2)入国審査
入国カードを書き終えたら、職員にカードを渡して入国審査を受けます。
国籍や入国目的を英語で聞かれる場合もありますが、定番の質問には答えられるように、あらかじめ返答を用意しておきましょう。
(3)手荷物受取
入国審査をクリアしたら、次は手荷物を受け取ります。
日本の空港同様ターンテーブルで荷物が流れてくるので、自分の荷物を見つけたら受け取ってください。
もし自分の荷物が見つからない、もしくは破損していたら、出国時に受け取ったクレームタグを持って近くの係員に問い合わせれば、対応してもらえます。
(4)税関申告
手荷物を受け取ったら税関申告と手荷物検査を受けます。
パスポートとともに、税関申告が必要な荷物がある場合は税関職員に申請を行なってください。
なお、ラオスでは2012年4月より税関申告書の記入提出が不要となりましたので、税関申告も非常に手軽です。
ラオスからの出国の流れ
ラオスで観光を楽しんだら、日本に帰るための出国手続きを行います。
旅を楽しい思い出で終わらせるためにも、出国手続きの流れについても知っていきましょう。
(1)出国審査
出国手続きについても難しい手続きはなく、まずは出国審査を受けることになります。
入国カードと対になっている出国カードに必要事項を記入して、提出しましょう。
このときも軽く質問を受ける場合がありますが、基本的には英語ですのである程度返答を準備しておくと安心です。
(2)税関申告
次に、税関申告をします。
こちらも難しい審査や申告はありませんが、お土産のなかに日本への持ち込みが禁止されているものがないか確かめておきましょう。
植物や肉製品については、今日本で持ち込みが規制されているものも多いので、お土産のつもりでも税関に引っかかる可能性があるので注意が必要です。
陸路で出入国するには?
ラオスに訪れる方の中には、タイやベトナムといった国を周りながら、陸路で訪れる予定の方もいるでしょう。
その場合の出入国の仕方もご覧ください。
(1)「Customs fee(税関手数料)」を払い通行カードを受け取る
陸路の場合、国境の税関受付窓口に並ぶことになります。
審査自体は非常に簡単で、パスポート等を用意しておけばスムーズに審査が降ります。
そして税関手数料を支払うと、通行カードを受け取ることができるので、カードを受け取って出国しましょう。
(2)必要であればビザを取得
このときビザが必要であれば、アライバルビザの申請も行うこととなります。
窓口でパスポートなどと合わせてビザ申請書類に必要事項を記入して、税関職員に提出します。
アライバルビザはタイ=ラオス友好の橋をはじめとした10の国境で取得可能ですが、予告なく発給が停止される可能性もあるので気をつけましょう。
(3)入国審査
通行カードを受け取ったら、次は入国です。
ラオスの税関で入国カードを記入して入国審査を受けます。
このときも空港の入国審査と同じように、簡単な質問を受けるかもしれませんので、英語での応答を用意しておきましょう。
まとめ
出入国の手続きやビザ申請は、ラオス観光を楽しむためにも非常に大切なことだと言えます。
まずは旅行の計画を綿密に立てた上で、必要な手続きを計画的に行なってラオス旅行を存分に楽しんでくださいね。