「中国の入国完全ガイド!審査の流れや香港からの入国方法も紹介します
中国を訪れる際、ビザなど渡航前の心配もあれば、入国審査や税関審査など渡航後の心配もありますよね?
この記事では、「初めて中国を訪れる人が知っておきたいこと。」を項目ごとにまとめました。
これを読んで、しっかり準備いておけば中国での旅行がより安心で楽しい旅になりますよ。
中国への入国に必要な書類は2つ
渡航する国によって、揃えないといけない書類の種類は違いますね。
中国に入国するために必要な書類は、2つだけです。
パスポート
まずはパスポートです。
これがないと、飛行機に乗ることもできません。
パスポートの残存期間は6か月以上であることが望ましいとされています。
パスポートの延長・発給には6営業日以上かかると言われていますので、出国までにパスポートの期限が切れていないか確かめておきましょう。
また、観光中の身元証明や、万が一パスポートを失くした時のために、旅慣れた人はパスポート(顔写真ページ)のコピーを持ち歩いていることが多いです。
入国カード(外国人入境卡)
中国に入国するためには、入国カードに必要事項(下記)を記入しなければなりません。
入国カード記入項目
・姓名
・生年月日(西暦・月・日)
・渡航目的 (観光の方は、Sightseing/in leisure)
・国籍
・ビザを所有していない場合は記入しない(所有者はビザ番号を記入)
・パスポート番号
・ビザを所有していない場合は記入しない(所有者はビザ発行地を記入)
・滞在先の住所orホテル名
・中国出国時のフライト番号
・性別(男もしくは女にチェック印をつけましょう)
・パスポートと同じ署名
また、入国カードとセットになっているのが出国カードです。
出国カードは中国から出国する際に必要になります。
入国した後も、帰りの出国まで失くさずに持っておきましょう!
出国カード記入項目
・姓名
・パスポート番号
・性別(男もしくは女にチェックをつけましょう)
・生年月日(順番は、西暦・月・日)
・中国入国時のフライト番号
・国籍
・パスポートと同じ署名
15日以内の滞在ならビザ(査証)は不要!
中国で連続して15日以内の観光目的での滞在であれば、ビザ申請は不要です。
また、中国に16日以上の滞在予定の場合は、観光ビザ(Lビザ)の申請が必要になります。
観光ビザ(Lビザ)を取得すれば30日間の滞在が可能になります。
また、Lビザは旅行会社などに代行をお願いして取得することもできます。
もちろん、個人で申請することも可能ですが、2019年5月1日以降、中国ビザセンター(Chinese Visa Application Service Center)で中国香港・マカオのビザを申請するシステムに変わったので気を付けてください!
中国ビザセンターは、東京・大阪・名古屋の3拠点です。
ビザは余裕を持って申請することが推奨されていますので、1ヵ月以上前には申請しておくようにしましょう。
中国の入国審査の流れを紹介!
中国に到着したら、まずは入国審査です。
審査官に中国語で話しかけられたらどうしよう?!など、海外での入国審査は不安ですよね?!
今回は、中国の入国審査の流れをご紹介します。
①機内で入国カードを書いておく
いざ入国審査に着いてから入国カードを書き始めると、書いている間にどんどん列が伸びていく可能性があります。
入国審査カードは機内で配られますので、フライト中の機内で先に書いておくのがベスト!
こういった時のために手荷物の中にペンを1本持っておくのが、旅慣れた人のポイントです。
万が一、機内でもらえなかった場合は、到着後の入国審査場にも置いてあります。
②飛行機を降りたら入国審査場へ向かう
飛行機を降りたら、入国審査場に向かいましょう。
中国で、入国審査場は入境検査(Immigration)といいますので、こちらの案内に沿って歩いていけば入国審査場にたどり着きます。
③審査官に入国カードとパスポートを渡す
入国審査場についたら、審査官に記入済みの入国カードとパスポートを渡しましょう。
よほどのことがない限り、審査官から質問してこないので、安心してください。
④指紋登録を行う
審査官に入国カードとパスポートを渡した後は、指紋登録を行います。
指紋登録は14歳~70歳までの全ての外国人を対象に2018年から始まり中国全土に広まっていったシステムです。
右手・左手の合計10本の指をスキャンする必要があります。
⑤出国カードをもらう
入国カード(外国人入境卡)の半分は出国カードになっているので、入国カードの部分だけ切り取られ、出国カード部分は返却されます。
中国を出国する日までなくさないように気を付けましょう。
万が一、紛失してしまった場合は出国審査場にある用紙に改めて記入しましょう。
香港から中国にいく場合も入国審査が必須!
香港から中国に行く場合も、入国審査は必須です。
香港から陸続きで日帰りも可能な深圳、深センから電車で行ける広州に行く際も、入国審査が必要です。
新幹線で入国する場合
2018年9月に開通した中国本土と香港を結ぶ「広深港高速鉄道」は広州と香港間の全長142kmの新幹線です。
これまでは、約2時間かかっていた移動時間が最短47分で移動可能になりました!
短距離用の列車の主な停車駅:福田、深圳北。
長距離用の列車の主な停車駅:潮汕、北京西、昆明南、厦門、長沙南、上海虹橋です。
香港空港からは、香港鉄路有限公司(MTR)の機場快線に乗って「九龍駅」へと向かいます。
MRT九龍駅に到着したら、隣接している香港西九龍駅で高速鉄道に乗り換え、広州・深センに向かいます。
香港のイミグレーションと中国本土側のイミグレーションが、香港西九龍駅構内に並んでいます。
2国のイミグレーション間には、ちょっとした免税店もあります。
駅構内にイミグレーションがあるのは日本ではありえない光景で、感動しますよ!
バスで入国する場合
香港国際空港から中国本土行きバス乗り場から、リムジンバスに乗って直接深圳に向かうこともできます。
所要時間は、約1時間~1時間半です。バスの場合、入国・税関審査などが全て車内で行われので、便利ですよ。
フェリーで入国する場合
香港国際空港内に「スカイピア」と呼ばれるフェリーターミナルがあり、ここから深圳(蛇口)に向かうこともできます。
所要時間は約30分。
香港の出入国手続きが不要になるので、便利です。
中国到着時に税関申告が必要なケース
中国到着時、持ち込みを制限されている物があります。
下記内容に当てはまる荷物をもっている人は税関申告書への記入が必要です。
・酒類:1.5ℓより多い量(アルコール分12%以上)
・たばこ:紙巻401本以上、葉巻101本以上、刻みたばこ500gより多い場合
・現金:2万元または500米ドル相当より多い金額
・書籍など:単行本・雑誌など 10冊より多い、CD・DVD20枚より多い
・その他:2,000元相当額より多いおみやげなど
また、持ち込み自体を禁止されている物もあります。
・各種武器、弾薬、爆発物
・偽造紙幣、偽造有価証券
・中国の政治、経済、文化、道徳に有害な印刷物、フィルム、写真、音声ディスク、画像ディスク、ビデオテープ等
・各種毒薬
・アヘン、モルヒネ、ヘロイン、大麻その他の麻薬品、精神薬物
・危険な病原菌、害虫等有害生物をもつ動物・植物・産品
・人・家畜の健康を害する害虫等
・トマト、ナス、卵、果物、赤唐辛子などの食品
まとめ
中国に初めて訪れる場合、ビザの問題、入国時の手順、持ち込む荷物など心配になりますよね?!
今回の記事では、中国に訪れるまでに知っておくべきことをまとめました。
旅の中でのトラブルつきものですが、前もって知っておくことで防げるトラブルもあります!
入国時などのトラブルを避けて楽しい旅にしましょう。