ミャンマーは日本からの旅行先としても大人気ですが、初めて行くとなると、服装が不安ですよね。
ミャンマー旅行ではどんな服装がベストなのでしょうか。
ミャンマーでの服装の注意点やシーン別のコーディネートと持ち物についてご紹介いたします。
ミャンマーのヤンゴンは雨季と乾季の差が激しい
服装について知る前に、ミャンマーの気候について知っておきましょう。
ミャンマー、特に赤道に近いヤンゴン周辺は1年を通して温暖な気候にあります。
1年を通して見ると雨の多い雨季と、雨があまり降らない乾季、そしてその2つのシーズンが切り替わる暑季の3つに分けられます。
特に雨季と乾季で比べると、過ごしやすさや適切な服装に大きく違いがあるので、まずはシーズンに適した服装についてご紹介します。
ミャンマーの雨季の服装(6月〜10月)
6月〜10月は雨季、つまり雨が多いシーズンで、常に雨が降っているというわけではありませんが、突然スコールが降り注ぎます。
基本的には年間を通して動きやすい夏服を選んで間違いはありませんが、特に雨季にはスコール対策として雨具は必須です。
このとき、足元が不安定になりやすいので、サンダルやあまりにヒールの高い靴は選ばない方が良いでしょう。
歩きやすいスニーカー、またはレインブーツを選ぶのがおすすめですが、対策が万全でもスコールのときは雨宿りすることをおすすめします。
ワーゾー期間中の服装は?
ワーゾーはミャンマーの雨季に設けられた仏教の慣習のひとつで、僧侶たちが修行を行います。
例えば、肉料理を避けて質素な食事を心がけたり、結婚などの人の人生に大きな変化をもたらす行事を避けるなどされます。
もしそのワーゾーの期間中にミャンマー旅行に出かけるのであれば、雨具を用意することと合わせて、色や装飾が控えめな衣服を選ぶのが良いでしょう。
ミャンマーの乾季の服装(11〜3月)
雨季を乗り切った11月から3月のシーズンは比較的降水量の少ない乾季に入ります。
ただ、ミャンマーは東西を海で挟まれた国なので、年間を通して湿度が高く、乾季でも湿度80%以上の日が珍しくありません。
現地の方も乾季の日中は蒸し暑いと感じる方が多いようです。
ただ、朝晩は冷え込み最低気温が18度程度になる場合もあるので、羽織りものがあると便利です。
リネン素材のシャツなど、通気性の良い服を選ぶことをおすすめします。
ミャンマーの暑季の服装(4〜5月)
乾季が終わり、徐々に雨季に移行していく4〜5月の暑季では、日中は気温40度を超える場合もあります。
日本の真夏の服装に近い格好で構いませんが、防犯上、また、宗教上肌の露出はあまり好まれないことから、露出が高い格好はNG。
ノースリーブやショートボトムよりも、夏向きのロングガウンとワイドパンツなど、通気性が良く露出の少ない格好がおすすめです。
ミャンマーの降水量が少ない中部【マンダレー/バガン】
マンダレーやバガンといったミャンマー中部は、雨季であっても比較的降水量が少ないです。
カラッとしていてヤンゴンに比べても比較的湿度も低めなので、不快指数はやや低めですが、温暖な気候であることは変わりません。
そのことから、動きやすいTシャツとジーパンなど、カジュアルな格好を選ぶことをおすすめします。
ミャンマーの旅行ベストシーズンはいつ?
ミャンマー旅行でおすすめのシーズンは11月から3月の乾季にあたるシーズンです。
雨季は蒸し暑い上スコールに遭うと外出を制限されるので、予定通りに観光できない可能性がありますし、暑季は文字通り非常に暑いです。
そのため、日中と朝晩でやや寒暖差はあるものの、雨はほとんど降らず、日中でも比較的過ごしやすい乾季が最も快適です。
年末年始の長期休暇などを利用すれば、気候も味方して非常に快適なミャンマー旅行を楽しむことができるでしょう。
ミャンマー観光のベストな服装と持ち物の注意点は?
ミャンマー観光の服装で気候以外に気を付けるべき点はなんでしょうか。
持ち物についても併せてご紹介します。
寺院に入るときのボトムスはくるぶしまでの長さが必要
特にミャンマーは敬虔な仏教徒が多い国で、シュエダゴン・パゴダをはじめとした寺院も観光スポットとして定番です。
そうした寺院を観光ルートに組み込む方も多いですが、寺院では服装について気をつけなければいけません。
なぜなら、寺院は現地の仏教徒の方にとっても非常に大切な場所で、礼節が重んじられるからです。
特に露出が多い服装は神仏に対して失礼という考え方があるので、参拝を断られてしまう可能性もあります。
ですので、トップスはTシャツ等でも構いませんが、ボトムスに関してはくるぶしまでの長さのものを選んでください。
「ロンジー」のレンタル
ミャンマーの寺院を拝観するのであれば、ミャンマーの民族衣装であるロンジーをレンタルするのもおすすめです。
男性用はパソー、女性用はタメインと呼ばれていて、ロング丈の巻きスカートに近い形状になっており、上はシャツやブラウスなど、比較的自由で構いません。
ミャンマーの寺院は観光の定番スポットとして世界各国から旅行客が訪れますが、肌の露出のルールを守れていない服装の人向けに、特に観光客が多い寺院ではロンジーのレンタルサービス(有料)が行われています。
着脱が簡単なビーチサンダル
寺院は基本的に土足厳禁で、現地の方もくるぶしまで隠せるロンジーは身につけつつ、足元は裸足です。
街中では破傷風の危険性もあるので靴を履くことは必須ですが、寺院を歩く際は必ず靴を脱ぎましょう。
このとき、すぐに脱ぎ履きができるビーチサンダルを用意しておくとスリッパ感覚ですぐに脱ぎ履きができて、参拝や観光にも便利です。
もちろんすぐに履き慣れていてすぐに脱ぎ履きができるのであればスニーカーでも良いでしょう。
拝観の際は裸足、ストッキングも×
拝観の際は基本的に裸足ですので、トッキングやタイツ類なども禁止されています。
一年を通して暑いので履いていく方は少ないかもしれませんが、特に寺院拝観の際はストッキングを履いていかないように注意しておきましょう。
また、男性の場合もソックスは厳禁ですので、拝観する際は靴下を脱がなければいけないことを覚えておいてください。
靴入れビニール袋【寺院拝観用持参品】
寺院内は基本的に裸足でないといけませんので、持ち物として、靴を入れて持ち歩けるビニール袋を持っておくことをおすすめします。
ナイロン製等の靴袋でも構いませんが、現地では舗装されていない土の道路も珍しくありません。
土埃まみれの靴を袋に入れることになるので、使い捨てできる袋を選ぶ方が良いでしょう。
乾季には防寒着が必要
観光に適している乾季は寒暖差が激しいです。
そのため、日中は上着なしでも半袖で快適に過ごすことができますが、朝晩は半袖だと少し寒いと感じてしまうかもしれません。
日本の冬に慣れている方ならそこまでの準備はしなくても構いませんが、カーディガンやパーカーなど、春秋に適した長袖の羽織りものは必須です。
ミャンマーの民族衣装「ロンジー」は正装も日用も◎
ロンジーはミャンマーでは正装としてはもちろん日常的にも身につけられていて、実はミャンマーの気候に非常に適した機能性も持ち合わせています。
薄手で通気性が良く、肌を隠せる上に洗濯も非常に簡単。
現地の暮らしに馴染んでいるロンジーは安価に購入することもできるので、ミャンマー観光の際はぜひお気に入りの色や柄のロンジーを探してみてくださいね。
まとめ
ミャンマーは日本とはまた違った気候を持つ国で、その気候や文化に適した服装を心がけなければいけません。
温暖な気候を意識しつつも露出についてはあまり多すぎないものを選ぶのがポイントです。
ミャンマーに適した服装を選んで、ミャンマー観光を存分に楽しんでくださいね。