インドの服装の注意点は?気候・シーン別の持ち物とベストコーデ

インドは旅行先として定番ですが、日本とは大きく違った文化と気候を持つ国なので、服装についても充分に注意しなければいけません。

今回は、インドの気候とシーン別にベストコーデをご紹介します。

 

インドは熱帯モンスーン気候

インドは基本的にモンスーン気候と呼ばれる気候帯に属する国で、その名の通り東南アジアに吹く季節風・モンスーンが気候に影響をもたらしています。

赤道に近いため1年を通して非常に温暖な国ではありますが、大きく3つの季節に分けることができ、1年で気候の移り変わりがあります。

 

地域によっても変動はありますが、ここでインドの気候について、まずは季節ごとにご紹介します。

 

乾季の服装(10〜3月)

10月から3月、日本の秋から冬にかけてのシーズンはインドでは乾季、つまり大雨が少なくカラッとした気候で、比較的過ごしやすい季節です。

最高気温は20度後半から30度前後、最低気温は10度後半から20度ほどと暖かく、さらに降水確率が少ないことから湿度も低め。

 

そのことから、日中の不快指数が低く、温暖な気候ではあるものの日本の同じ気温の時ほど蒸し暑さを感じることはありません。

日中は日本の夏服に近いカジュアルな格好で良いですが、朝晩は冷え込むので長袖の上着を持っておくことをおすすめします。

 

暑季の服装(4〜6月)

暑季のインド旅行は気をつけなければいけません。

暑季は4月から6月で、その名の通り非常に気温が高くなるので、暑さ対策は必須です。

 

比較的涼しい時期でも気温は30度を超え、場所によっては40度を上回る場合も。

ですが、日本とは異なり湿度は低めでカラッとしているので、不快指数は比較的低めです。

 

汗対策とこまめな水分補給はもちろん、帽子などでUV対策や熱中症対策を万全に行なっておきましょう。

 

雨季の服装(7〜9月)

雨季は30度前後の気温で、暑季に比べると気温は低いですが、特に7月からどんどん湿度が上がり、蒸し暑くなります。

1日に数回、30分から1時間前後のスコールも降り注ぐので、雨対策は必須な上、スコールのときは外を出歩かないのが鉄則です。

 

リネン素材のシャツや汗の吸湿性に優れた服装を選ぶことに加えて雨具の用意も必須です。

 

都市別気候の特徴

インドは国土面積世界7位の国で非常に広いので、地域によって気温などに少しずつ違いがあります。

都市別の気候の特徴についても知っておきましょう。

 

デリー/ニューデリー

観光で有名なデリー、ニューデリーはインドでも北部にあたる場所で、特に朝昼での寒暖差が激しいですので、体温調節ができる服がベストです。

ただ、デリー観光で気をつけて欲しいのが12月から1月のシーズンです。

 

この時期は特に気温が低く、最高気温でも20度前半、最低気温だと10度を下回ります。

さらに、濃霧が発生しやすい時期でもあるので、船や飛行機の場合、コンディションによっては遅延などが発生する可能性もあるので注意が必要です。

 

ムンバイ

ムンバイはインド中部、西側に位置する都市で、年間を通して比較的気温差が少なく、暑季にあたるシーズンもありません。

ムンバイについては、乾季と雨季の2シーズンに分けられると言っても良いでしょう。

 

最高気温は30度前半で最低気温も20度前後です。

モンスーンの影響で特にスコールが激しいので、雨季にあたるシーズンに行く場合は充分な雨対策をし、着替えを用意しておく必要があります。

 

ジャイプール

ジャイプールもインド北部にあたる都市で、雨季にあたるシーズンは特に蒸し暑いので半袖にジーパンなどの動きやすい夏服がおすすめです。

また、特に7月から9月にあたるシーズンはモンスーンの影響を受けやすい時期でもあるので、雨具と着替えの用意をしておきましょう。

 

それに対して、乾季、特に12月から1月はデリー同様冬に近い寒冷な気候になるので、日本での秋冬の服装が適切です。

 

チェンナイ

チェンナイはインド南部に位置する都市で、気をつけなければいけないのが、雨季が長いことです。

チェンナイは1年を通して20度から30度あたりの温暖な気候ですが、雨季が6月終わりから12月までと、半年に渡って続きます。

 

そのことから、夏に近い服装のなかでも、特に通気性が良く、湿度が高くても快適に過ごせるような格好を意識することをおすすめします。

 

インドの旅行ベストシーズンはいつ?

一番快適に過ごせるシーズンは乾季です。

12月から1月のデリーやジャイプールはかなり寒いので、月としては11月か2月がおすすめです。

 

このシーズンは温暖ながら雨も湿度も少ないので、カラッとした陽気で1日を過ごすことができます。

 

インド観光で女性が服装に気をつけることは?

インドに旅行に行く女性の方は、特に服装に気をつける必要があります。

というのも、インドは伝統的な家父長制を重んじる国で、女性は慎ましくあるべきという保守的な考え方が今現在も主流になっているからです。

 

そのことから、インド観光の際に女性があまりに派手な服装をしていると、現地の方から嫌な目を向けられてしまうかもしれません。

犯罪に巻き込まれる可能性も高くなってしまいますので、現地でも浮かない格好を選びましょう。

 

体のラインが出る服は避ける

女性的な体のラインがはっきりと出るような服は選ばないのがポイントです。

女性的な体のラインを出すと現地の男性から性的な目で見られたり、性犯罪のターゲットにされたりします。

 

できるだけ体のラインが出ず、通気性の良い服装を意識しましょう。

 

胸元や肩を露出させない

同じく、女性的な部分を強調しすぎる服装もインドでは適切ではありません。

特に胸元が大きく開いたVネックや、夏らしいオフショルダーも避けるようにしましょう。

 

襟付きのシャツスタイルや胸元が締まったカットソーなどを選ぶのがおすすめです。

どうしても胸元のラインや露出が気になる方は、薄手のストールを巻くのも良いですね。

 

少なくとも膝が隠れる丈のものを

脚を露出しすぎるのも良くありません。

ショートパンツやミニスカートもインドでは目立ちますので、ボトムは少なくとも膝が隠れる丈のものを選ぶようにしてください。

 

ワイドパンツなど、ゆるっとしたデザインで動きやすい服装も良いですね。

 

現地の服装を取り入れるのも◎

露出や服装が気になるのであれば、現地の方の服装を参考にしてみるのも良いかもしれません。

ここで、インドの民族衣装や現地でよく着られている服装についてもご紹介していきます。

 

民族衣装「サリー」

インドの女性の民族衣装「サリー」は、民族衣装のなかでもかなり有名です。

5メートルにも及ぶ非常に長い布を体に巻きつけるようにして着用します。

 

布の柄や素材、デザインも様々で、近年ではTシャツの上から着用する方もいます。

巻き方にも様々な種類があるので、お気に入りの柄、着こなし方を見つけてみてください。

 

イスラム圏の「ヒジャブ」や「二カーブ」

インドはイスラム圏にある国で、頭を覆う「ヒジャブ」「二カーブ」がよく使われていますがそれらを身に着けるのもよいでしょう。

ヒジャブは髪から首、胸元までを覆ってしまうイスラム教徒の女性の民族衣装で、最近では日本でも見かけるようになりました。

 

二カーブも同じく顔まわりを覆う衣装ですが、目と口元を開いて、後の部分は全て覆ってしまいます。

顔を隠すことができるので、特に治安が悪い地域に行く際は、二カーブで顔を隠してしまうのもおすすめです。

 

まとめ

インドにはインド特有の気候があり、観光に行く際は、その特徴をしっかりと理解して服装や持ち物を取捨選択しましょう。

服装はもちろん、雨対策やUV対策グッズも忘れずに持っていくことで、インド観光を存分に楽しんでくださいね。

 

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