カンボジアへ入国をする際には観光や滞在日数に関係なく、ビザが必須です。
カンボジア旅行を考えている方はビザについてしっかり理解しておきましょう。
カンボジアの入国にはビザが必要!
カンボジアのビザには種類があり、大きく分けると観光が目的で取得する「観光ビザ」と観光以外の目的で取得する「ビジネスビザ」の2つがあります。
「観光ビザ」はさらに「シングル」と「マルチプル」に分かれ、「シングル」はビザの有効期間中に入国が1回可能で、延長は現地で行えます。
「マルチプル」は有効期間内であれば、最大で1ヶ月の滞在が何回でも入国可能なビザで、1〜3年で希望の年数を選べます。
カンボジアのビザの取得方法と申請料金
ビザの取得方法を4種類紹介します。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法で取得をしましょう。
空港でアライバルビザを取得
カンボジア到着後に空港でビザを取得する方法で、安く簡単にビザを取得することができますが、窓口が混雑をしていると待たされることがあります。
プノンペン空港とシェムリアップ空港で取得が可能です。
機内でビザ申請用紙を配られるので、記入をしたビザ申請用紙とパスポート、3ヶ月以内に撮影をした証明写真を持って申請カウンターへ向かいましょう。
ビザ申請書は入国審査書と兼ねられています。
申請料金は観光ビザのシングルで30ドルかかります。
事前に日本の窓口でビザを取得
日本のカンボジア大使館、領事館での取得の方法です。
窓口は日本国内に5ヵ所あり、東京のカンボジア大使館と大阪、名古屋、札幌、福岡のカンボジア領事館です。
申請書は各大使館、領事館のサイトでダウンロードができるので、事前に記入をして持参することが可能です。
しかし札幌の領事館はHPがないために事前にダウンロードできないので注意してください。
代理人申請書に本人のサインがあれば、代理人でも取得が可能です。
空港で並ぶ必要がないので安心して入国できますが、アライバルビザよりも申請料金が高く、ビザの受け取りが翌日以降になります。
また、申請料金、発行にかかる日数、申請時間は大使館、領事館ごとに異なるので注意しましょう。
事前に郵送でビザを取得
郵送での申請は東京のカンボジア大使館のみで受け付けています。
申請人数分のパスポート原本、証明写真、申請用紙、申請料金と返信先を書いたメモを現金書留に同封してカンボジア大使館へ送ります。
大使館や領事館に直接行くことのできない方には便利な方法ですが、申請料金が割高でビザが手元の届くまでに一週間ほどかかります。
事前にネットでe-Visaを取得
e-Visaというネットでビザを発行するサービスもあります。
パソコンだけでなく、スマホのアプリからも申請ができます。
申請料金は30ドルと手数料です。
申請をした数分後には、登録をしたメールアドレスに電子ビザが添付されて届きます。
とても簡単にビザを取得できますが、入国できる場所が限られているので注意しましょう。
パスポートは6か月の残存期間が必要!
ビザの申請をする際には、パスポートの有効期限が入国予定日以降で6ヶ月以上残っていることが条件です。
マルチプルビザの場合は、ビザの有効期限プラス6ヶ月の有効期限が必要になります。
また、パスポートの査証欄の余白が1ページ以上あることも必要です。
有効期限と査証欄はどちらもしっかりと確認しましょう。
カンボジアへの入国の流れ【プノンペン国際空港/シェムリアップ国際空港】
ビザの申請が終わったら、いよいよ入国の手続きに入ります。
プノンペン国際空港とシェムリアップ国際空港からの入国の流れを紹介します。
(1)イミグレーションカード&税関申告書の記入
機内で配られるイミグレーションカードと税関申告書に記入をします。
到着までに記入をしておけばスムーズです。
イミグレーションカードは入国の際にイミグレーションに、税関申告書は税関で提出をします。
イミグレーションカード記入例
イミグレーションカードには名前・生年月日・性別・国籍・パスポート番号・乗ってきた飛行機の番号・どこから来たか・最終目的地・旅の目的・滞在期間・ビザの種類と番号・電話番号・カンボジア内の滞在先を記入する必要があります。
全てアルファベットで記入をしましょう。
税関で申告が必要なもの・持ち込めないものは?
1万USドル以上の外資の持ち込みには申告が必要です。
紙巻きタバコは200本、葉巻は100本、刻みタバコは400g、酒類は2リットル以内の制限があります。
観光客の個人使用による電子タバコの持ち込みについては、制限がありません。
植物や木材、疾患を引き起こす可能性のある肉、ナイフや銃器の危険物は持ち込むことができません。
(2)アライバルビザカウンターにてビザを取得
ビザの取得をしていない場合、まずはビザカウンターへ向かいましょう。
窓口は日本語は通じないので心配な方は日本での取得をおすすめします。
日本でビザを取得している方はそのまま入国審査へ向かいます。
(3)入国審査(指紋登録・顔写真撮影あり)
記入済みのイミグレーションカードとパスポートを提出します。
入国審査では顔写真の撮影と両手の全ての指の指紋の採取が必要です。
2回目以降の入国で以前に指紋採取を行っている場合は、片手のみの指紋採取になります。
(4)手荷物受取
入国審査が終わったら、ターンテーブル番号をチェックして機内預けの荷物を受け取りに行きます。
自分の荷物が見つからない場合は、係員に手荷物引換証を見せて探してもらいましょう。
(5)手荷物検査・税関申告
税関に申告するものがある場合は申告用のカウンターに、申告をするものがない場合は申告の必要がない場合は他方のカウンターへ行き記入済みの税関申告書を提出します。
カンボジアへの入国の流れ【陸路から】
タイから陸路でカンボジアへ入国することができます。
その際はタイの出国、カンボジアの入国手続きが必要になります。
陸路で入国する場合もビザが必要です。
カンボジアに入国する際にイミグレーションオフィスでアライバルビザ を取得し、入国審査を行います。
日本でビザを取得済みの場合は、出国後にそのまま入国審査へ向かいましょう。
カンボジアへの出国の流れ
次は出国までの流れを紹介します。
プノンペン空港周辺ではは渋滞に巻き込まれる可能性が高いので、時間に余裕を持って行動しましょう。
搭乗手続きは基本的に出発の2〜3時間前から始まります。
(1)出国審査
搭乗手続きが終わったら、パスポートと搭乗券をイミグレーションカウンターへ提出します。
出国審査では片手のみの指紋採取が行われることがあります。
(2)手荷物検査・税関申告
X線による手荷物検査が行われます。
国際情勢により、カバンの中や靴底も検査させられる場合もあるので、係員の指示にしたがいましょう。
カンボジアでは骨董品等の持ち出しが厳しく、没収されることもありますが、購入店が発行した領収書を出すと免れる可能性があります。
もらった領収書は大切に保管しておきましょう。
手続きが終わったら、搭乗ゲートへ向かいます。
待合のフロアには数多くのショップがあるので搭乗時間に余裕を持って行き、ゆっくりお土産を見て回るのも良いでしょう。
まとめ
カンボジアは美しい遺跡や寺院が多く残る神秘の国です。
日本でも人気のある観光地の1つで、特に近年は人気が高まっています。
カンボジアへの入国は色々と条件がありますが、ビザの取得は日本でも可能なので難しく考える必要はありません。
自分に合った方法でビザを取得して、神秘の国カンボジアを思いっきり楽しみましょう。