世界遺産があり、遺跡巡りができる魅力的なカンボジアは、日本からの直行便も出ていて行きやすい人気の観光地です。
そんなカンボジアの都市シェムリアップ、プノンペンにスポットを当てて人気の観光スポットをご紹介いたします。
カンボジアには3つの世界遺産がある!
カンボジアには世界遺産が3つあります。
一つは最も有名な「アンコール遺跡」、二つ目は天空の寺院とも呼ばれる「プレアヴィヒア遺跡」、そしてもう一つは「サンボープレイクック遺跡」です。
この3つの遺跡は、プノンペン、シェムリアップに点在しています。
それぞれの世界遺産の見どころをご紹介いたします。
【世界遺産】アンコール遺跡群
アンコール遺跡群はクメール王朝時代の遺跡群であり、密林に数百年もの間囲まれて守られた建物群です。
存在する遺跡の数は60を超えており、そのどれもが歴史的に価値のあるものばかりです。
アンコール・ワット(中心部)
アンコール・ワットは、知らない人はいないであろう世界的に有名なクメール建築の寺院です。
カンボジア国旗に描かれており、国を代表する建造物で左右対称で美しい形をしています。
隣接の池に映る様子も素晴らしいと言われています。
一番美しく見える時間帯は日の出の時刻です。
アンコール・トム(中心部)
アンコールワットの北に位置する都市遺跡で、クメール語で「大きい」という意味のトムという言葉が使われているだけあり超巨大な遺跡です。
南大門や象のテラス、そして人気の名所で「美しい塔」と呼ばれるバイヨン寺院などがあります。
表情が違う顔の彫刻がたくさんあり、現地の人によると216体もあるそうす。
繊細ながらもパワーの溢れる建物の迫力と存在感に圧倒されること間違いなしです。
バクセイ・チャムクロン(中心部)
バクセイ・チャムクロンは小型の整ったピラミッド型のヒンドゥー教寺院で、アンコール・トムの南門近くの南側にあります。
10世紀にハルシャヴァルマン1世により建設され、ラテライトと煉瓦で造られているのが特徴です。
ラテライトと煉瓦の寺院が密林の緑色に囲まれた様子や至る所に生えた苔が美しく、神々しい雰囲気を拝めます。
タ・プローム(東部)
12世紀末にジャヤーヴァルマン7世が母親を弔うために建てられたもので、仏教寺院として建設されましたが後にヒンドゥー教寺院として改修されました。
カジュマルの木を始めとした巨大な木に覆われて崩壊しかけていたにも関わらず、あえて修復はせずに自然の驚異を示すためにそのまま保存されています。
ガジュマルの木は300年程たった今も尚成長しており、遺跡を浸食し続けていて一体化しています。
そこがタ・プロームの見どころの一つとなっています。
プレループ(東部)
プレループは「身体を裏返しにする」という意味だそうで、王を火葬して弔う場所として建立された寺院です。
上まで登ると、カンボジアの景色を一望することができ、アンコールワットと夕日を一度に見られる場所として、夕暮れ時に訪れる観光客が多いです。
カンボジアを真っ赤に染める幻想的な様子を堪能できます。
ベンメリア遺跡(北東部郊外)
「天空の城ラピュタ」のモデルになったことで有名な、11世紀末から12世紀初頭にかけて造られた遺跡です。
修復せずに崩壊されたままになっているので廃墟のようになっていますが、そこが美しくて魅力的だと言われています。
自然に囲まれた遺跡で、「蓮池の池」とクメール語で意味する通り、遺跡のところどころに花の浮き彫り彫刻が施されています。
ベンメリア遺跡には、自販機や売店などが無いので、熱中症にならないように水分は必ず持参するようにしましょう。
ロリュオス遺跡群(南東部)
アンコール王朝以前に王都が築かれていた場所で、「プリア・コー」「バコン」「ロレイ」が観光として人気です。
「プリア・コー」は「聖なる牛」という意味で、アンコール遺跡群の中で最も古い寺院です。
「バコン」は、ロリュオス遺跡群の中で最も大きくメインの遺跡で、左右対称の迫力ある建物やナーガやゾウ、シンハの像などの見どころがたくさんあります。
【世界遺産】プレアヴィヒア遺跡
プレアヴィヒア遺跡は「天空の寺院」と呼ばれており、標高約650メートル程の山の地形を利用して造られています。
楼門を5つくぐると山頂に辿り着き、カンボジアの絶景を眺めることができます。
アンコールワットよりも古い時代の9世紀末に建てられたにも関わらず、ほとんど当時の状態のままで彫刻が遺されており、精巧な装飾を見ることができます。
【世界遺産】サンボープレイクック遺跡
プレアヴィヒア遺跡と同じくアンコールワットよりも古い時代に建てられた遺跡で、6世紀後半から8世紀に渡って造られたチェンラ王国の都城跡です。
八角形に造られた寺院とフライングパレスという緻密な彫刻があり、この彫刻を見ることができるのはサンボープレイクック遺跡のみだそうです。
シェムリアップ
アンコール・ワットなどの遺跡が集中し、世界中から観光客が集まります。
衣料品店、雑貨店など買い物を楽しめるオールドマーケットがあったり、お洒落なバーが並ぶパブストリートがあったりと楽しめるスポットがたくさんあります。
夜になるとナイトマーケットが建ってお土産や雑貨などが並び、多くの人で賑っています。
ナイトマーケット
ナイトマーケットは、主に下記の5つです。
・アンコール・ナイトマーケット:元祖となるナイトマーケットで、日本人がやっている店が多く、日本人が行きやすいマーケットです。
・ヌーン・ナイトマーケット:小さなお店がたくさん集まっており、ワンピースやTシャツなどの衣服がたくさん売られています。
・シェムリアップ・ナイトマーケット:屋根付きのマーケットなので雨の日でも安心して買い物が出来ます。
・BBナイトマーケット:パブストリートのすぐ近くにあり、食事などのついでに気軽に寄れるマーケットです。
・シェムリアップ・アートセンター・ナイトマーケット:お洒落な雰囲気で安くて綺麗な店が多いです。
雰囲気の違いを楽しんでみてください。
トンレサップ湖
東南アジア最大の湖で、「カンボジアの心臓」と呼ばれるくらい人々の生活を支えている湖です。
水上で生活する人も世界最大の規模で、その数は100万人ほどと言われています。
水上村をボートに乗って観光するツアーもたくさんあり、日本ではなかなか見られない自然の中で生活する人々の様子を見ることが出来ます。
雨季は乾季のときよりも湖の面積が約3倍ほどまで増加します。
首都・プノンペン
王宮や寺院などの歴史的建造物も残しつつ、高層ビルが立ち並ぶという伝統的なものと先進的なものが混在する都市です。
フランスの植民地だったこともあり、お洒落な建物が残っていたりパンが美味しかったりし、カフェも充実しています。
ワットプノンはプノンペンの名前の由来ともなっている寺院で、町の象徴として崇められ、市民の心の支えになっています。
セントラルマーケット
プノンペン最大といわれている市場で、約80年前に建設されています。
野菜、衣服などの安価なものだけでなく、宝石やiPhoneなどの高価なものまで売られています。
観光客相手には、通常の倍以上の値段を提示する店などもあるので、たくさんのお店を回るなどして値段をよくチェックしてから買うのがおすすめです。
40年程前に起こった大量虐殺の現場で、処刑場にしていた場所を一部だけ一般公開しています。
処刑に使われた鉈や斧、赤ちゃんが打ち付けられて大量に殺されたというキリングツリーなどがあり、知れば知るほど目を背けたくなる悲しい歴史が分かります。
観光するには辛い場所ですが、歴史への理解を深めるためにも是非訪れて欲しい場所です。
ウドンの仏教遺跡群
1618年から約250年続いた当時の王都ウドンに建てられた遺跡で、歴代の王が100を超える寺院を建設し、戦争の戦火から免れた一部が残っています。
ウドンの丘の上に建つ仏塔からは、壮大なカンボジアの平野を一望することが出来ます。
プーンタノン
トルコのカッパドギアに似てると言われており、奇妙な形の岩が並んでいる風景がフォトジェニックなスポットとして注目を浴びています。
今にも落ちそうな形で積み重なっている岩や煙突の様な形の岩など色んな形の岩があります。
カンボジア観光のおすすめ現地ツアー
効率良く名所を周ろうと思ったら、現地ツアーを利用するのが一番ですよね。
カンボジア観光のおすすめの現地ツアーをいくつかご紹介いたします。
王道!アンコール・ワットツアー
観光地として王道なアンコール・ワットは、ツアーもたくさん見つかります。
早朝に出発してアンコールワットの朝日観賞をするだけのツアーもあり、2,800円程度で申し込むことが出来ます。
もちろん、アンコールワットのみでなく、アンコール遺跡群を一通り見たいという方には終日アンコール遺跡群を巡るツアーもあるので探してみましょう。
郊外をめぐる|ベンメリア遺跡ツアー
ベンメリア遺跡のみに行くだけなら、3600円程度でオプショナルツアーがあります。
散策時間はツアーにもよりますが大体1時間半程度設けられています。
人気レストランのランチ付きのツアーやトンレサップ湖の夕日鑑賞付きのツアーなどもありますので自分のニーズに合ったツアーを探してみましょう。
メコン川クルーズ
メコン川クルーズのツアーとして、ロシアンマーケットとセントラルマーケットでショッピングも楽しめるプランも付いた半日のオプショナルツアーなどもあります。
舟を貸し切りに出来るプランは代金は参加人数によりますが、1~15名まで参加できて1名参加だと約8500円、15名参加だと約2400円です。
他にも船上からプノンペンの夜景を楽しめるディナークルーズなどもあります。
まとめ
壮大な大自然や深い歴史を知ることができる魅力的なカンボジアですが、観光スポットが多いので優先順位を決め事前によく計画を練りましょう。
ぜひ、自分に合った旅のプランを見つけてカンボジア旅行を楽しんでください。