新婚旅行地として注目されているモルディブ。
空の青さと海の壮大さには、写真で見ても感動するものですよね。
今回はモルディブの治安についてご紹介します。
【2019最新外務省情報】モルディブの治安
2019年現在、外務省が発表しているモルディブの治安ですが、特段心配するものはありません。
しかし、過去には治安が不安視されたことがあったり、感染症が心配されることもありました。
現在危険情報や感染症危険情報はなし
2019年11月現在のモルディブには、危険レベルの勧告も感染症の危険情報もありません。
しかし、2019年5月には風疹やはしかの感染が注意されました。
また、2018年3月にジカウイルス感染症の注意喚起があり、2017年1月にはデング熱の注意喚起もありました。
2016年には、イスラム過激派によるテロへの注意喚起も起きています。
このように、数年や数ヶ月で危険情報や感染症危険情報が変わることもあるので、その都度新しい情報を取り入れてください。
2018年の非常事態宣言
2018年2月にヤミーン大統領が国民や旅行者を保護することを目的に15日間の非常事態宣言をしました。
最高裁が野党における政治犯を無罪とし、議員資格を剥奪された者の復権を命じたところ、ヤミーン大統領が拒否したために野党側が反発して抗議デモが行われたのです。
非常事態宣言が出た後には、ヤミーン大統領の異母兄弟であるガユーム元大統領が警察に拘束されました。
非常事態宣言が出てからテレビ局に脅迫が相次ぎました。
国民の日常生活などに影響は出ていませんでしたが、デモなどの影響により警戒が強められました。
結局、非常事態宣言が15日から30日に延長されましたが、短期のうちに失効しています。
宣言発令時は大統領府、共和国広場、最高裁判所に注意
非常事態宣言が出たときは、大統領府や共和国広場、最高裁判所は特に注意が必要でした。
今後も同様の事態が発生すれば、それらの周辺には注意してください。
モルディブ観光の7つの注意点
モルディブは世界的に見ても治安がよく、とても穏やかな国です。
しかし、そんなモルディブでも注意しなければならないことがあります。
①スリ・置き引き・ひったくり
空港やショッピングモールなどの人が多く混雑しやすい場所では、スリや置き引き、ひったくりの被害に遭う可能性があります。
首都でもあり、最大都市でもあるマレでは、金品やスマホなどのスリやひったくりが多いため注意してください。
歩行者の真横をバイクが通ってひったくりをすることもあります。
レストランやプールサイド、ビーチでは置き引きの被害もあるので気を抜かずに自分の荷物を管理する必要があります。
②物売りやナンパ
モルディブでは、物売りをしている人もいます。
必要以上の価格で買わされる可能性があることも知っておきましょう。
また、女性だけで旅をするときはナンパに注意してください。
モルディブの人は、ビーチやレストランなどでナンパをしてきては、一緒に過ごすことを提案してくる可能性があるでしょう。
ナンパの誘いに応じてしまうと、どこに連れて行かれるか分からない上に性犯罪に発展することもあるので、上手にかわしてください。
レストランで働いているスタッフにナンパされたという人もいます。
③会計詐欺
モルディブの通貨はルフィア及びラーリですが、観光地化されていることでUSドルも流通しています。
お会計のときに、ルフィアの値段を言われたかと思ったら実際はUSドルでの値段をとられたという詐欺もあるのです。
2019年11月現在、1ルフィアは約7円に対して1USドルは約108円です。
お金の価値が違うので、お会計のときは十分に気をつけてください。
④空き巣・盗難
ホテルであってもホテルの従業員が空き巣や盗難をするケースもあるため、部屋の中だからと安心して貴重品を机の上やベッドの上に置いておくのは危険です。
ゲストハウスでは、スマートフォン、タブレット、パソコン、デジカメなどの電化製品の盗難もあります。
⑤デモ
モルディブでは、反政府デモが起こることもあります。
また、ISILから帰還したモルディブ人が国内にいるとも言われているため、危険な状況に遭う可能性があることも頭に入れておきましょう。
⑥飲酒、喫煙、肌の露出
モルディブはイスラム教国家のため、基本的に女性の肌の露出は禁止されています。
ビキニになっていいリゾートもありますが、露出NGの場所もあるので注意してください。
また、飲酒ができない場所も多く、お酒を持ち込んだだけで処罰されることもあります。
モルディブでの飲酒は、飲酒が許可されている場所のみで行いましょう。
喫煙は全面的に禁止されているわけではありませんが、許可された場所以外で吸うと罰金をとられることもあります。
⑦ラマダン(断食月)
ラマダンは、1年に1度30日間行う断食のことです。
2019年には、5月~6月の間で行われました。
ラマダンは1日中何も食べないのではなく、日の出から日没までの太陽が出ている時間に食事をしないというのがルールです。
リゾート地では厳しく制限されていませんが、ローカル島では公共の場での飲食が制限されるため、外食に注意してください。
現地の人は、喫煙も日の出から日没までは禁止になるため、観光客もその慣わしに合わせたほうがいいでしょう。
モルディブ観光を安全に楽しむための対策6つ
のびのびとした気持ちになれるモルディブで、より安全に楽しむ方法を紹介します。
①知らない人についていかない
モルディブにいると、開放感を得てしまうため、知らない人とのコミュニケーションにも積極的になる可能性があります。
しかし、トラブルに巻き込まれる可能性も高いですので、万が一、知らない人から声をかけられたとしても、絶対についていかないようにしましょう。
②貴重品を身体から離さない
貴重品を持って歩くのは危険なイメージもありますが、ホテル内に置いていくのも危険です。
できるだけ貴重品を身体から離さないことや、金庫を使うことが重要です。
また、電化製品においては、ホテルで充電したまま外に出かけることがないようにしてください。
③女性の一人歩き・夜間の外出は避ける
女性が一人で歩くとナンパされて連れて行かれる可能性があるため、必ず誰かと一緒に行動してください。
また、モルディブはデモが夜間に行われることが多いので、夜間はなるべく外出しないようにしましょう。
④注文・購入前に通貨単位を確認
会計詐欺に合わないためにも、注文したり購入する前に通貨単位をしっかりと確認してください。
何度も確認した後に支払いするぐらいの注意力を持っていたほうがいいでしょう。
また、モルディブに行くときには、現地通貨が日本円にするといくらなのかというのも確認してください。
⑤イスラム教や文化について理解
日本人は基本的にはイスラム教やイスラム文化には触れてきていないので分からないことも多いでしょう。
宗教の信仰が強い国に行くときには、その宗教の事情や文化について学び、理解することが大切です。
日本ではできることもモルディブではタブーになることもあります。
現地でイスラム教や文化に対応するためにも、出発前にイスラム教についての知識を入れておきましょう。
⑥安全なホテルに泊まる
ホテルの従業員による盗難が起きる可能性もあるモルディブでは、安全なホテルに泊まるようにしてください。
中心部に近い「ザ ビーハイブ」は、24時間対応セキュリティやコンシェルジュがいたり、セーフティボックスがついたりしています。
また、料金も良心的で大人2名で15000円ほどで宿泊可能です。
モルディブのリゾートホテルで人気が高いの「ヴィラメンドゥ アイランド リゾート&スパ」です。
マリンスポーツでアクティブな日々を過ごしたい人におすすめのホテルですよ。
通常のセーフティボックスの他に、ノートパソコン用のセーフティボックスも完備されています。
大人2名で30000円を超える料金ですが、非日常を味わいながらも安全に楽しめるホテルとして人気です。
まとめ
モルディブは、リゾート地のイメージが強く、治安も比較的良いので安心して訪れることができるでしょう。
しかし、小さなトラブルが起きていたり、デモなどの危険が考えられることもあります。
安全な国でより安心して過ごすためにも、対策を怠らないようにしましょう。