インドに旅行を計画したなら、まず忘れてはいけないのが入国の準備です。
今回は、インドの観光用の入国ビザの取得方法や入国・出国の流れについてに詳しくまとめました。
これを読めば、初めてのインド旅行でも、余裕をもって入国ビザの準備を進めることができるでしょう。
インド入国のビザは3種類!
日本人がインドに入国する場合、ビザが必要です。
そのため、インド旅行を決めたら、入国日に合わせてビザを取得する準備を始めましょう。
観光目的でインドの入国ビザを取得する場合、3種類の方法があります。
事前に日本国内にある窓口でビザを取得する「通常ビザ」、到着した空港の窓口で手続きをする「アライバルビザ」、インターネットで申請する「eツーリストビザ」です。
まずは3つの観光用入国ビザの概要と違いについてご紹介します。
通常ビザ|インド大使館で発行
有効期間:交付日から6か月
入国可能回数:制限なし
滞在可能日数:89日間
入国可能都市:制限なし
取得手順:オンラインフォームで申請書を作成・印刷し、必要書類とともに窓口に提出。後日、受領する。
必要書類
①オンラインフォームで作成した申請書 (すべて埋めてあるもの)
②証明写真(縦5cm×横5cm)
③フライト予定の詳細
④ホテルの予約証明/友人や親戚からの招待状(パーティや結婚式など)
⑤学生の場合、経済状況の証明できるもの
オンラインフォームのURL:https://indianvisaonline.gov.in/visa/Registration
料金:1250円(郵送を希望する場合は別途追加料金が発生します)
日本にある窓口は、東京インド大使館・大阪インド総領事館の2か所です。
ビザ窓口を訪れる回数は、少なくとも申請するときと受領するときの計2回。
申請から受領までの日数は東京では最短3日~1週間程度、大阪は2週間程度かかると言われています。
遠方の場合、また日数に余裕がない場合は、最近便利に改定されたe-VISAを利用するとよいでしょう。
アライバルビザ|空港で発行
有効期間:交付日から60日
入国可能回数:2回(再入国1回)
滞在可能日数:60日
入国可能都市:デリー、バンガロール、チェンナイ、ハイデラバード、コルカタ、ムンバイ空港のみから入国可能。
取得手順:上記空港にあるビザカウンターで手続きする。
必要書類:申請書・アライバルビザ申請書・入国カード・パスポート
料金:2000ルピー(相当する外貨)
アライバルビザは、インドの空港に到着後に手続きする方法です。
現地でかなり時間がかかるという声も多く、最悪の場合は入国できないというリスクもあるため、インド初心者は避けた方がよいでしょう。
本当に緊急の際は、事前にインド大使館に事情を話した上、利用しましょう。
eツーリストビザ|オンラインで発行
有効期間:交付日から5年
入国可能回数:制限なし
滞在可能日数:179日間
入国可能空港
デリー、ムンバイ、チェンナイ(マドラス)、コルカタ、カリカット、ハイデラバード、ベンガルール(バンガロール)、ゴア、ティルバナンタプラム(トリバンドラム) 、コチ(コーチン)、ポートブレア、アーメダバード、アムリトサル、ガヤ(ブッダガヤ)、ジャイプール、ラクナウ、ティルチラバリ、バラナシ(ベナレス)、バグドグラ、ビシャカパトナム、チャンディガラ、コインバートル、グワハティ、ブバネシュワール、マンガロール、ナグプール、プーナ(プネ)、マドゥライ ※一部海港も可能
取得手順:インターネットで申請し、カード等で支払いを行う。発行されたETA(電子旅行許可書)を印刷し、旅行に持参する。
必要書類:顔写真のJPEGデータ・パスポートの一部PDFデータ、クレジットカード
料金:25USドル(日本円で2700円程度)
オンラインでインドの観光ビザを取得するe-Visaです。
2019年8月30日より、有効期間が1年から5年に延長され、より便利に利用できるようになりました。
閑散期(4~6月)の短期観光ビザは、10ドルという安価な設定になっています。
パスポートは6か月の残存期間が必要!
インドに入国する際、パスポートの有効期限がインドに入国する日から6か月以上残っていなければいけません。
また、ビザを貼り、入国スタンプを押すため、最低2ページの空白ページが残っている必要があります。
事前に確認し、足りない場合はパスポートの更新など手続きをしましょう。
インドへの入国の流れ
次に、実際にインドに入国する際の手続きの流れをご紹介します。
(1)入国カード・税関申告書の記入
まず、入国前のフライトの機内で入国カードが配布されます。
インドでは出国カードは不要ですので、記入の必要はありません。
スムーズに入国するために、着陸前に機内で記入を完了させておきましょう。
記入内容は以下の通りです。
すべて大文字での記入ですので、注意しましょう。
・Name(名前)
・Date of Birth(生年月日)
・Passport Number(パスポートNO.)
・Flight Number(乗っている便名)
・Date of Arrival(インドに到着する日)
・Countries visited in last six days(6日以内に訪れた国名)※ない場合は「NIL」
・Address in India(インドの滞在先)※ホテルならホテル名だけでOK
・Telephone Number(電話番号)※ない場合は日本の番号(+81~)でもOK
・Signature of Passenger(パスポートと同様のサイン)
(2)入国審査
次に、飛行機から降りた後、Immigrationカウンターで入国審査を受けます。
アライバルビザを利用する場合は、先にビザの発給を行う必要があります。
入国審査に必要な書類は、パスポート、入国ビザ、先ほど記入した入国カードの3点です。
パスポートの顔写真のページに、二つの書類を挟んでおくとよいでしょう。
滞在目的や期間について質問を受け、指紋を取ります。
(3)手荷物受取
入国審査が終わると、手荷物の受取所(Baggage Claim)に行きます。
搭乗した便のレーンで待ちましょう。
万が一、自分の荷物が出てこない場合は、カウンターに行き、荷物を預けた際に受け取った半券を見せて、調査を依頼しましょう。
(4)税関申告
その後、税関を申告する必要がある場合は、税関で書類に記入する必要があります。
日本人旅行客が免税される範囲(申告不要)は、以下の通りです。
・アルコール類:2リットルまで
・タバコ200本・葉巻50グラム・タバコ製品250グラムまで
・15000ルビーまでの贈答品
・ノートパソコン一台(18歳以上)
申告するものがない場合は、特に手続きの必要はないため、そのまま進みましょう。
インドからの出国の流れ
次に、インドからの出国するときの手続きをご紹介します。
まず国際線ターミナルに入る際に、搭乗予定の航空券やeチケットの控えのチェックを受けます。
印刷など、漏れがないように事前に準備しておきましょう。
(1)手荷物検査
手荷物検査ではX線での身体検査も同時に受けることとなります。
まずは手荷物検査の前に、それぞれの荷物に必ずバッゲージタグを付ける必要があるため、作業しておきましょう。
タグは航空会社のカウンターで配られています。チェックインの際に入手しておきましょう。
(2)出国審査
出国審査は、手荷物検査を含め、30分程度並ぶことが多くあります。
時間的に余裕をもっておくといいでしょう。
まとめ
インドの入国準備はまず入国ビザの取得からはじまります。
近年は、フォーム入力の必要がないe-Visaを利用する観光客も増えているようです。
さらに、出入国の手続きもしっかりと把握し、余裕をもったインド旅行を楽しみましょう!