海外旅行の際に、パスポートの他にビザ(査証)が必要な国があるのをご存知でしょうか。
ビザは入国を許可された証であり、取得方法や取得にかかる日数は各国で異なるため、旅行が決まったらすぐに調べる必要があります。
今回は日本人が海外に行く際に、ビザを取る必要がある国や主要な取得方法をまとめました。
ビザが必要な国一覧
まずは日本から旅行で訪れる際に観光ビザが必要な国について、エリア別に一覧でご紹介していきます。
アジア諸国
観光ビザが必要な国:カンボジア・ブータン・ネパール・インド・スリランカ・パキスタン・バングラデシュ・アフガニスタン・トルクメニスタン・北朝鮮
ミャンマーは2020年9月30日まで試験的に観光ビザの免除を行っています。
滞在日数の制限は各国で異なるため、確認しておきましょう。
オセアニア・ミクロネシア諸国
観光ビザが必要な国:オーストラリア・ナウル・パプアニューギニア・マーシャル諸島
ほとんどの国で、ビザは必要ありません。
日本で事前に取得できず、現地空港でビザを取得する国もあります。
北中米諸国
観光ビザが必要な国:カナダ(eTA)・アメリカ(ESTA)・メキシコ・キューバ・プエルトリコ
カナダは空路で入国する場合のみ、eTAが必要となります。
また、アメリカやカナダはトランジット(乗り継ぎ)の場合にもESTAやeTAが必要であるため、注意が必要です。
南米諸国
南米で観光ビザが必要な国は、現在はブラジルのみです。
その他の国は、観光目的のビザ免除を行っていますが、免除となる滞在期間は各国で異なるので注意しましょう。
ヨーロッパ諸国
ヨーロッパでは、ほとんどの国が観光ビザを免除しています。
しかし東欧のロシア・アゼルバイジャン・タジキスタン・トルクメスタンなどはビザが必要です。
中近東諸国
中近東諸国では、アラブ首長国連邦・イスラエル・トルコを除き、ほとんどの国で観光ビザの取得が必要です。
また、政治情勢を理由に日本の外務省から渡航禁止勧告が出ていたり注意喚起がされていたりする国もあるので、注意が必要です。
アフリカ米諸国
アフリカでは、ほぼすべての国でビザの取得が必要です。
ビザの取得が必要がない国は、モロッコ・チュニジア・セーシェル・モーリシャス・ジンバブエ・セネガル・南アフリカです。
情勢によって変化するので、出発まで頻繁に確認しましょう。
ビザの申請方法
一般的なビザの取得方法をご紹介します。
各国によって方法は異なるため、必ず事前に大使館の公式サイト等を確認するようにしてください。
各国大使館で発行
まずは、大使館や総領事館を訪れて観光ビザの申請・受領を行う方法です。
居住地が遠方であるなどの理由から、郵送で手続きをできるケースもあります。
申請に必要な書類
パスポート・申請書・写真が必要です。
申請書は公式サイトでフォーマットをダウンロードできる場合が多いですが、窓口にも準備されていますので申請する場所で記入することもできます。
申請時には手数料も必要ですので、金額を確認しておきましょう。
空港で発行
到着空港で発行する方法で、アライバルビザと呼ばれます。
発給の手続きに、かなりの時間を要する場合もあります。
可能であれば、事前に観光ビザを取得しておくのが安心でしょう。
申請に必要な書類
パスポートと申請書のほか、記入された入国カードも必要です。
申請書は窓口に置かれていますが、通常の申請書と共に、アライバルビザの発行の申請書も必要になるケースもあるようです。
手数料が必要ですが日本円を使用できないケースもありますので、事前に確認して必要に応じてUSドルなどを用意しておきましょう。
オンラインで発行
オンラインでビザの発行する方法です。
先進諸国以外でも、観光ビザをオンラインで発行することができる国が増えています。
支払いにはクレジットカードが必須の場合も多いため、事前に準備しておきましょう。
申請に必要な書類
各国によって差があり、パスポートの顔写真ページのデータ、記入された申請書のデータ、クレジットカードが必要なケースもあります。
申請書はサイトでフォーム入力できる場合もあり、便利なものも増えてきています。
各国HPの該当ページをよく確認しましょう。
アメリカへの渡航はESTA申請が必要
アメリカに渡航する際には、ビザの代わりにESTAと呼ばれる認証を申請する必要があります。
インターネットで申請できますが、2~3日程度かかるケースもあるため、渡航の72時間前には申請を完了しておきましょう。
ESTAの申請方法・手数料
ESTAはオンライン上でクレジットカードで簡単に申請することができます。
料金は14ドルで、申請するサイトで支払い手続きを行います。
一度取得すると、2年間有効です。
オーストラリアへの渡航はETAが必要
オーストラリアに渡航する場合、ETA(ETAS)の取得は必須です。
現在はオンラインでのみ発行され、20ドル(AUD)の支払いが必要です。
大使館や領事館での手続きは行っていないため、注意が必要です。
まとめ
海外旅行を計画するときには、必ずビザについて調べましょう。
現地で即日発行できるものもあれば、そうでない場合もあり、旅の始まりでつまづかないよう、事前に調べ、必要であれば早めに取得しておきましょう。
またその際には、ビザの有効期限にも注意しておきましょう。