飛行機を予約するとき、座席選びに迷うこともあるでしょう。
特に長時間のフライトになると、快適に過ごせるかどうかが非常に重要になってきます。
同じ料金の席でも、できれば快適な席を選びたいですよね。
座席のクラス「ファースト」「ビジネス」「プレミアムエコノミー」「エコノミー」
飛行機の座席には、特に大型になるといくつかのクラスに分かれることは多くの方が知っていることでしょう。
まずは簡単に座席のクラス別の特徴についてご紹介します。
・ファースト:最高クラスの座席で、スタッフの対応から手荷物の量まで、全てで優遇された特典が付いている
・ビジネス:専用のチェックインカウンターがあるなど、乗降がスムーズで、席もゆったりしている
・プレミアムエコノミー:ビジネスと同じカウンターを利用可能なものの、食事は基本的にエコノミーと同様
・エコノミー:搭乗は一番最後で、シートも普通の基本クラス
もちろんその旅客機や航空会社によって違いはありますが、基本的にはこのようにランク付けされています。
また、JALの場合はクラスJと言って、普通の席に追加料金1,000円を払い利用できるシートもあります。
この席はエコノミーよりゆったりしていて快適な上、子供連れの場合は搭乗までの時間を優先してくれるなどのサービスもあります。
通路側・窓側のメリット・デメリット
また、飛行機の座席は同じクラスでも、どの位置の席を取るかによっても違いがあります。
窓側:景色・個人の空間が確保される
窓側は、すぐ横に窓があるので普段は見ることができない雲の上の景色を楽しむことができるのが、楽しいでしょう。
また、壁側に人がいないので両隣に人がいる場合よりも個人の空間が確保されるところも、窓側の席の魅力ですね。
ただ、窓側の場合、トイレなどでフライト中に席を外す場合に隣の席の方の前を通らなくてはいけないのがデメリットです。
また、特に日中のフライトでは、雲の上は必ず晴れているので太陽の光が入ってきて景色は楽しいものの暑い、眩しいと感じてしまう可能性もあります。
通路側:トイレなど通路に出やすい
一方で通路側だと、通路に出るのに遮るものがありませんので、トイレに移動する際などにストレスがありません。
また、到着の際にすぐに荷物を取り出して出ることができるので、降りるのがスムーズなところもメリットのひとつです。
ただ、通路側では片方は隣の座席で乗客がいて、反対側は通路を歩く旅客やCAが通るので、個人の空間の確保は窓際に比べると難しいです。
前方・後方のメリット・デメリット
旅客機の前方か後方かによっても、メリット・デメリットがあります。
もちろん前後については選んだクラスによっても異なりますが、同じクラスでも、前後によってある程度の違いが出てくるのでそれについても知っておきましょう。
前方:静かで早く下りられる
一般的に、飛行機は前方のほうが人気が高く、予約を取る際も前方から埋まっていくと言われています。
その理由の際たるものが、飛行機を降りるときにまず最初に降りることができることです。
入国ゲートは飛行機が到着するとすぐに行列ができるので、早く降りられれば比較的空いているタイミングで並ぶことができます。
また、大抵の飛行機は前方が入り口、後方がトイレになっているので、前方は特に旅客が通路を移動することが少なく静かなのも嬉しいところです。
さらに、長時間のフライトの際の機内食は、前方から希望を聞かれていくので、後方だと人気のメニューは完売になってしまうかもしれません。
デメリットと言えるのが、人気な分前方はすぐに席が埋まってしまうので、予約は早めにしないといけないことでしょう。
特に、大人数の予約の場合はまとまった席を取りにくく、どうしても後ろの席になってしまう可能性が高いです。
後方:複数人でまとまった席を取りやすい
飛行機は基本的に前方から埋まっていくので、後方は人気の便でも意外とまとまった席を予約できることが多いです。
大人数での旅行の場合は、後方であればスムーズにまとまった席を取ることができるでしょう。
後方の席はトイレにも近いので、頻繁にトイレに行きたい方や、長時間のフライトで頻繁に体を動かしたい方におすすめです。
他の旅客に迷惑を掛けずに立ち歩くことができますよ。
ただ、後方は前方の席とは逆に搭乗口から遠く、また飛行機のジェット音が大きいので、騒音対策の耳栓やイヤホンを用意しておくと快適です。
非常口と翼の上のメリット・デメリット
飛行機で特に穴場でおすすめと言われているのが、非常口周辺や翼の上です。
非常口付近:足元は広いが条件あり
非常口付近は、非常口の通路を確保するために他の席よりも少し幅が広く取られているので、足元がゆったりとしています。
特にエコノミーだと足元が窮屈な場合が多いので、同じ料金で足元が広いなら、非常口周辺はとても魅力的です。
ただ、非常口周辺は緊急時にその周辺の席の人が非常口に集まることになります。
そのことから、特に海外の航空会社の便を利用する場合は、CAとの連携が取れるように英語を話せることが必須になっているところが多いです。
JALをはじめとした日本の旅客機の場合はCAが日本人なので、これらの条件を気にせずに利用することができますよ。
翼の上:飛行機酔いを避けたいなら
特に飛行機をはじめとした、乗り物酔いをしやすい方は翼の上がおすすめです。
飛行機の舵取りは基本的に翼で行なっているので、翼の周辺は揺れが少なく、前後の席よりも比較的酔いにくいです。
もし乗り物酔いしやすい方は、予約の際に事情を説明しておけば、旅行会社のコンサルタントに翼周辺の席を取ってもらいやすいですよ。
もちろん多少酔いにくくなる程度ですので、特に酔いやすい方は乗り物酔い対策の常備薬を用意しておくことをおすすめします。
翼周辺の席は非常に限られていますので、どうしても翼の上が良い場合は早めに予約を取っておきましょう。
赤ちゃん・子供がいる場合は座席をどう選ぶ?
飛行機の席を取るときに特に悩んでしまうのが赤ちゃんや子供連れの場合です。
長時間のフライトは子供にとっても負担が大きいので、少しでも子供が快適に過ごせる席を選ぶことが大切です。
基本的に3歳未満の赤ちゃんで保護者の膝の上に乗せる場合は料金は掛かりませんが、3歳以上になるとチャイルドシートを用意の上、席を確保しなければいけません。
座席を確保する場合ベストなのは、子供を窓際、親が通路側を選ぶことです。
特に子供にとって、飛行機からの景色はとても珍しく、フライトを楽しめる上、スペースをある程度確保することができます。
子供が前の席を蹴ってしまったり、大きな声で騒がないように気をつけましょう。
3歳未満の赤ちゃんを抱っこして搭乗する場合は、定期的な授乳が必要になるので、人目に付きにくい窓際の席が良いでしょう。
必ず授乳ケープを持っていき、席で授乳できるように準備しておくと良いです。
併せて後方の席を選ぶことで、オムツ替えのためにすぐにトイレに移動することができます。
飛行機は子供にとって初めてのことだらけで、ストレスからぐずってしまう可能性もあるので、おもちゃやあやす為のグッズを多めに持っていきましょう。
また、子供は特に鼓膜や耳の皮膚が柔らかいので、特に気圧の影響を受けやすいです。
子供用のアメやジュースを与えることで、気圧による耳の痛み予防もできますので、用意しておくと良いでしょう。
まとめ
快適なフライトは、旅行の楽しむためにも必要ですよね。
そのためには、席の位置によって様々な違いがあることを知っておきましょう。
人によってもっとも快適に感じる席は違いますので、自分に合った席を選んで、快適なフライトを楽しんでくださいね。