香港ってどんな国?気候や中国との違いなど基本情報を学ぼう!

香港というと、皆さんはどんな国をイメージしますか?

「百万ドルの夜景」「おいしいご当地グルメ」あるいは「活気あふれる夜市」を想像する方もいるかもしれません。

 

香港は1842年からイギリスの植民地となり1997年中国に返還された国です。

返還から20年以上が過ぎた今でも「一国二制度」によって統治されており、 他の中国大陸の地域とまったく違った政治体制が敷かれています

 

今回は、香港がどんな国なのかに着目し、その気候や文化、楽しみ方や治安、そして現地の人のライフスタイルなどを紹介します!

 

香港ってどこにあるの?

香港は、中国大陸南部・広東省の南に位置する香港島と九龍半島、及び235ほどの島々からなる国です。

緯度は、沖縄の石垣島や台湾とほぼ同じくらいの位置にあり、亜熱帯性気候に属しています

 

香港の広さは、総面積1104キロ平方メートル、人口は約700万人ほどです。

山がちで平地が少ないことから、香港島の一部と九龍半島に人口が集中しており、香港の地価の高さは世界でもトップクラスです!

 

日本から香港へのアクセスは、関東から行きが約5時間30分、帰りが約4時間と大変良好です。

また、成田、羽田、中部、関西、福岡、沖縄など全国の主要都市を含めた、約17の空港から直行便が就航しており、日本全国どこからでも渡航しやすくなっています!

 

香港は中国の独立行政区!それぞれの違いを説明します

19世紀初頭まで香港は、中国の清の支配下にありました。1839年、イギリスと中国の間にアヘン戦争が勃発し、中国はイギリスに敗戦。

1842年「南京条約」の締結により、香港はイギリスの植民地として譲渡されることとなりました

 

その後、第二次世界大戦中には一時的に日本の領土となった香港ですが、1945年日本の敗戦により、再びイギリス領となります。

香港が中国に返還されたのは1997年のことでした。

約100年に渡るイギリス統治から開放されてからまだ22年ですので、比較的歴史の浅い国なのです。

香港はイギリス式資本主義経済の影響下で発展してきた金融都市であり、返還当時は中国のGDPのおよそ20%を占める経済大国でした。

 

社会主義政策への急速な移行は困難と判断し、中国は香港の政治的・経済的な自由を認める「共同声明」を発表。

返還から50年後の2047年までは、「香港特別行政区」として、ある程度の自治権を認めることが決定しました。

 

「一国二体制」下にある香港ですが、次第に強まる中国からの政治介入への反発から、近年、デモや暴動などが増えているのは周知の通りです。

 

香港の気候は?

続いて香港の気候を見ていきましょう。

 


出典:CLIMATE-DATA.ORG

香港は亜熱帯性気候に属している国で、その気候は台湾や日本の石垣島とよく似ています

高温多湿で一年中温暖ですが、冬には上着やコートが必要になる時期もあります。

 

春(3月~5月)

春の香港は、平均最高気温が20度から25度前後ともっとも過ごしやすく、また降水量も少ない時期であることから、観光のベストシーズンと言われています。

 

夏(5月下旬~9月中旬)

夏の香港は降水量が多く、最高平均気温も28度を越える日が続きます

どこも熱気と湿気で蒸し暑く、外にいるだけで汗がじんわり吹き出すほどです!

屋外は真夏の暑さですが、屋内は強烈なエアコンが効いています!バスに乗るときやお買い物の際は、上着を持って出かけましょう。

 

秋(9月下旬~12月初旬)

秋の香港は、9月下旬頃までは雨も多く、暑い日が続きます

例年中秋節(秋のお月見のお祝い)の頃を過ぎると、次第に気温も下がり、過ごしやすくなります。

 

12月初旬頃には最低平均気温が15度を下回り、上着なしでは肌寒く感じる日もあるほどです。

 

冬 12月中旬~2月

冬の香港は、最低気温が10度前後と、日本の冬に比べて暖かいのが特徴です。

ただし、亜熱帯性気候に合わせた建築スタイルとなっていますので、屋内でも風が通りやすく、冬は屋内でも肌寒く感じることもあります。

 

香港の人の生活スタイルは?

香港の人の生活スタイルに関連する基本情報をまとめました。

 

言語 広東語、北京語、英語の3ヶ国語を使用
通貨 香港ドル(HKD)
物価 1香港ドル=0.91中国元 (日本円で約13円)
祝日 元旦、春節、清明節などを含め年間17日ほど
宗教 仏教、道教、キリスト教などを信仰

 

香港人にとってもっとも重要なのは「お金」で、拝金主義ともいわれるほど、香港人は日夜お金を稼ぐことに奔走している人が多いといわれています。

イギリス統治時代から外国人が多かったことから、香港人は外国人にも慣れており、日本人に対してもオープンに接してくれる国民性です。

 

しかし、接客態度はぶっきらぼうなところもあり、お店によっては店員の対応がかなり横柄なこともあるので、丁寧な日本の接客に慣れているとびっくりしてしまう方もいるかもしれません。

 

香港はオススメの海外旅行先!楽しみ方はたくさん

香港の魅力といえば、やはり豊富な観光資源と美味しい香港グルメの数々。

見どころをいくつかご紹介します。

 

夜景が美しいビル群から自然豊かなリゾートまで、魅力あふれる観光地

香港観光のスポットといえば、「ビクトリアピークから見渡す100万ドルの夜景」です。

また、近年では香港ディズニーが大人気で、海外からも多数の観光客が訪れます!

 

本格広東料理店を巡るグルメ旅をしよう!

「食は広東にあり!」と言われるほど有名な広東料理。

実は、広東料理の多くは香港から誕生しています。

 

屋台の定番「ワンタン麺」や、本場で食べる大ぶりのロブスター、イギリスのアフタヌーンティーの流れを組む「点心」は、一度は食べておきたい香港の必食グルメです!

 

香港は治安も問題なし!しかしデモは以前継続中

2019年9月4日に、香港のデモの発端となった「逃亡犯条例」が撤回される意向が発表されました。

条例撤回によってデモは収束に向かうと思われましたが、以前継続している状態です

 

今後も、正式に法案が破棄されるまでは度々デモが再発するでしょう。観光の際は最新の情報に十分ご注意ください!

 

まとめ

「香港はどんな国なのか?」を地理、気候、政治、そして文化などの側面から紹介しました。

香港は世界で唯一「一国二体制」を敷かれた大変ユニークな国です。

 

特別行政区として現在も政治・経済は独自の形態を保っており、中国大陸にありながら、中国とは通貨も祝日もパスポートも違っています。

イギリス統治時代から残された資本主義経済が今も根付き、金融都市として更なる発展を続けている香港。

エキサイティングな魅力がつまったこの国を、あなたも旅してみませんか?

 

【香港旅行】一国二制度の崩壊の危機に瀕している香港の観光地としての魅力を網羅的に解説!

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