中国のネット規制はどれだけ厳しい?完全に回避する方法も伝授します

「中国に行った際に自由にネットが見られなかった!」という話をよく聞きませんか?

中国では、SNSなどは自国のアプリに限定されているため、FacebookやInstagram、Twitterなどの人気SNSは自由に使えません。

 

先日もアメリカのZEDDという有名DJが、アニメのアカウントを「いいね」しただけで、中国への入国が永久的に禁止されたというニュースが話題になりました。

 

世界遺産や中華料理など魅力的な行き先である中国で、実際どのくらいネットが規制されているかを調べてみました。

 

「中国に行ってみたいけど、SNSが使えなかったら嫌だなあ?」と悩んでいる方。

この記事を読んだら、安心して中国旅行の計画が立てられますよ!

 

中国のインターネット規制「金盾」とは?

皆さんは「金盾」という言葉を聞いたことがありますか?

金盾とは、「中国のネット規制」のことを意味し、通称は「グレートファイヤーウォール」です。

 

たとえば「民主化」という言葉や、ディズニーの「くまのプーさん」などの言葉は、中国では検索できないようになっています。

 

この「金盾」を中国が採用している理由は、大きく3つあります。

  1. 中国政府に対しての不利益な情報の規制
  2. 自国の国内のIT市場の確保
  3. 中国独自のSNS・サービスを浸透させるため

 

検索エンジンとして世界1位を誇るGoogleも、2012年に中国から完全撤退しています。

中国政府による過剰な圧力によって、インターネット検索などが規制されていることよく表した出来事でした。

 

中国で規制対象となっているサービス・アプリ

具体的に中国国内で利用できないアプリなどをご紹介します。

 

  1. Google検索
  2. LINE・Facebook・Twitter・InstagramなどのSNSアプリ
  3. Eメールの送受信

これらのサービスは利用できないので、中国独自のアプリやサービスを利用しなければいけません

 

中国国内の人は独自アプリを使っている

中国人が代用しているアプリ・サービスを紹介します。

 

  • 中国版Google→百度(バイドゥ)
  • 中国版Twitter→微博(ウェイボー)
  • 中国版Facebook→人人网(renren.com)
  • 中国版Instagram→美拍(メイパイ)

 

他にもAPPストアやフリマアプリなどの日本人に人気のアプリは、ほとんど中国版が存在するといっても過言ではありません。

 

逆をいえば、中国の人々は、日本人が使っているアプリはほとんど使用していないということになります。

 

海外用レンタルWiFiでも注意が必要

海外対応のレンタルWiFiを日本の空港でレンタルしてきたからといって、決して安心できるわけではありません。

 

「VPN」という仮想ネットワークを利用して日本のサイトなどにはアクセスできる可能性はありますが、最近は規制が厳しく、必ずしも利用できるというわけではありません。

この点について、詳しくは後述します。

 

中国のインターネット規制を回避する方法はある!

ここまで読んでみると「中国のネット規制って思ったより厳しいんじゃないか?」と思われるかもしれません。

でも、中国ではみなさんは「外国人」なので、比較的簡単に規制を回避できるんですよ。

 

完全に回避するならデータローミング

いちばんオススメの方法が、ドコモ・ソフトバンク・auなどキャリアの「データローミングサービス」を利用する方法です。

 

格安SIMなどを除けば、ほとんどの方が3大キャリアを利用していると思います。

データローミングサービスは、以前はかなり割高だったのですが、最近は比較的お手頃価格に下がりつつあります。

 

ローミングというのは簡単にいうと、本来利用できるエリアの外でも通信ができるようにしてくれる機能のことをいいます。

中国で通信してもいったん日本に情報が行くので、中国国内の検閲を回避できる仕組みになっています。

 

  • メリット→準備いらずで現地についたらONにするだけの簡単操作
  • デメリット→通信費用が高い

大手スマホ各社のデータローミング料金

ここでは、大手スマホ各社のデータローミング料金を見ていきましょう。

ほぼ3社横並びで、同じくらいの定額制を採用しています。

 

  1. au→海外ダブル定額(24.4MBまで1,980円、それ以上は2,980円)
    世界データ定額(アプリ導入などの手続きが必要だが1日980円)
  2. ドコモ→海外パケホーダイ(24.4MBまで1,980円、それ以上は2,980円)
    パケットパック海外オプション(契約しているプランのパケットを使用料金も割安)
  3. ソフトバンク→海外パケットし放題(25MBまで1,980円、それ以上は2,980円)

 

auとドコモには少し割安なプランもありますが、3社ともほぼ同じような条件で利用できます。

 

ミャンマーやエジプト、ベトナム、ウズベキスタンなどのネット規制がある国々でも、ローミングによって規制をクリアできます。

ただし、利用する国によって価格は異なるので注意してください。

 

大手3社の中国ローミングの料金は、以下からご確認ください。

※au:こちら
※ドコモ:こちら
※ソフトバンク:こちら

 

VPNは規制が強まっている

先ほども紹介しましたが、「せかいVPN」などのVPNサーバーに対する中国国内の規制が厳しくなってきています。

 

以前はVPNを利用すれば問題なく日本のサイトも利用できていましたが、香港の民主化デモなどの影響もあり、完全ではなくなってきているようです。

VPNに頼りきらない準備をされることをオススメします。

 

その他、中国でインターネットを利用する際の注意点

中国でインターネットを利用する際は、以下の点にも注意が必要です。

 

投稿内容は検閲されている可能性が高い

ローミングやVPNを利用していても、投稿内容は検閲されている可能性が高いことを覚えておきましょう。

中国国家を批判するような書き込みや、民主化をあおるような書き込みをすると、最悪の場合、逮捕・拘束されることがあるので、くれぐれも注意してください。

 

地図アプリの航空写真がずれている

以下の2枚の画像をご覧ください。

 

 

 

カーソルの場所を見てみると、空港写真は通常の画像とずれていることがわかると思います。

このような微妙なズレは中国ではよくあることなので、航空写真は利用せずに、デフォルトの地図を利用するようにしてください。

 

Googleの現在地機能やナビは、中国でも正常に機能するので問題はありません。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?この記事では、中国に渡航した際のネット規制について詳しく紹介しました。

 

  1. 「金盾(グレートファイヤーウォール)」が実際に存在する
  2. 中国で利用できないアプリ・サービスは多数存在する
  3. 携帯キャリアの海外ローミングを使用すれば問題なし
  4. VPNを利用する際は規制がかかってないか注意が必要
  5. 中国政府や国家を批判するような書き込みは避けるようにする

 

日本からある程度の準備をしていけば、中国でもほとんど日本にいるのと同じような感覚でインターネットを利用できます。

ただし、準備不足の場合はLINEなどが使用できないこともあるので、くれぐれも注意するようにしてください。

 

すごく息苦しい国を想像するかもしれませんが、実際訪れてみると人はとっても優しく、過ごしやすい国なので、ぜひ訪れてみてください!

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