モンゴルの大自然を感じられ、日本にはない素晴らしい観光地に行けることに憧れる方も多いのではないでしょうか。
しかし、モンゴルが日本と同じように安全なのかと言われると、実はそうとは言い切れない国家なのです。
旅行に行く際に気を付けるべきことや対策、緊急の連絡先をまとめました。
安心して旅行が出来るようにモンゴルの治安を紹介します!
2019年最新!モンゴルの治安情報
治安というのは、昔から安全な国はずっと安全で危険な国はずっと危険というものではありません。
しかし、2019年の最新のモンゴルの治安情報を見ると、殺人や強盗、強姦などの犯罪が増えていることが報告されています。
2019年10月現在は外務省からの危険情報や病気の感染情報というのは出ていませんが、犯罪が多発しているため安全だとは言い切れません。
首都ウランバートルは犯罪が多い
モンゴルで発生している犯罪の7割が首都のウランバートルで行われています。
ウランバートルはモンゴルの最大の都市とも言われています。
そのため、ウランバートルに旅行に行く人は多いのではないでしょうか。
ウランバートルで起きている犯罪は、スリや置き引き、強盗、傷害、暴行、強姦、薬物、殺人などのように大きな事件ばかりです。
外国人へのスリや暴行の被害が多発
首都ウランバートルの街中やホテル、ゲル宿泊などの外国人観光客が多く集まる場所ではスリや暴行の被害がとても多く行われているのです。
モンゴルの経済は発展し生活水準も向上していますが、貧困の格差は大きく今だ貧しい生活を強いられている人たちも多くいるのが実情です。
そのため外国人にお金持ちのイメージを持ち、外国人をターゲットに犯罪を起こすことが多いとされています。
また、外国人にはモンゴルの知識がないという穴も狙われている原因でしょう。
モンゴルで犯罪をする人にとっては、外国人が来たら稼ぐチャンスが訪れたのと同じことなのです。
モンゴル観光の安全対策と知っておくべき8つのこと
モンゴルで犯罪が起きていることを知っていても、行ってはいけないわけではありません。
しかし、モンゴルでの旅行を良い旅行にするためにも、日本とは違うことを意識し安全対策はしておいてくださいね。
ここでは、モンゴル観光をする上で、とても大切なことを紹介します。
必ずインプットしてから旅行に行きましょう!
市内バスは避け正規のタクシーを使う
移動でバスを使おうと思っている人もいるでしょう。
しかしバスは人が多く集まる場所です。
そのため、スリの被害に遭う可能性が高いでしょう。
中にはナイフを使ってバックを切り裂いて財布を奪うという犯罪まであるほどです。
モンゴルではバスは使わずにホテルのロビーで正規のタクシーを呼んでもらいましょう。
タクシーも正規のものでないと、ぼったくりされてしまう可能性もあるため「白タク」は避けてください。
客待ちしているタクシーよりも、きちんとしたタクシー会社に電話予約するほうが安全です。
ホテル内でも施錠や貴重品管理は気を抜かない
ホテルの中に入ると安心してしまうところがありますが、ホテル内では置き引きやスリが多発しています。
また、酔っ払いがホテル内を徘徊することもあると言われています。
そのため、確実に施錠して貴重品管理を徹底してください。
チェックアウトしたときは、ロビーで貴重品を預かってくれるサービスをしているホテルもあるので利用するのもおすすめです。
観光地でも人混みではカバンを体の前面で抱える
観光地やマーケットに行くと、外国人もいるので犯罪は起きないと考えてしまいませんか?
実は観光地で人混みがあるところほどスリが行われることが多いのです。
カバンは必ず目に見える範囲で持ち、手でカバンを守るようにしてください。
少しのスキも与えないように防御の姿勢をとるべきです。
また、車道側ではなく歩道の内側にカバンを持って、バイクや車からのひったくりも防止しましょう。
バーやクラブでの泥酔者や喧嘩を避ける
バーやクラブ、カラオケなどでは、お酒を飲んで泥酔している人による喧嘩が行われることがあります。
これに関わってしまうと、刃物で傷つけられたり体に怪我を負う可能性があるので絶対に避けてください。
万が一、挑発されたとしても応じないことです。
派手な服装は避ける
特に女性ですが、露出が激しい服装やハイヒールを履くことは避けてください。
強姦される可能性があります。
また、外国人観光客であるとわかりやすく伝える手段になってしまうため犯罪に巻き込まれる可能性が高くなってしまうでしょう。
日没から夜間の外出は控える
モンゴルでは、日没から夜間にかけての外出は控えましょう。
日没後は泥酔者が増えたり暗い通りでの性犯罪や暴行が増える傾向にあります。
人通りがない場所には近づかないようにしてください。
大通りなら安心と思う人もいますが、大通りでも注意しなければなりません。
どうしても外出するときは、正規のタクシーを使うなどして外出してください。
車は右側通行であることを理解しておく
日本では車は左側通行ですが、モンゴルは右側通行です。
車中心なところがあり、歩行者の信号が青だったとしても容赦なく突っ込んでくるといわれています。
日本と交通ルールが異なると、その分交通事故に巻き込まれる可能性が高くなります。
事故に巻き込まれたときは、その場で警察に通報してください。
勝手な行動をすると処罰の対象になる可能性もあるので警察の到着を待ってから行動しましょう。
市内でもマンホールのふたが整備されていない場所も
モンゴルでは、マンホールのふたがない、道路が陥没している、信号がないという道が市内にもあります。
そのため、夜は特にマンホールに落ちて怪我したり、道路に足を取られて怪我をしたりということが多発します。
慣れていない道ばかりなので、歩くだけでも注意が必要なのです。
この意味でも女性のハイヒールが危険だというのが分かるのではないでしょうか。
モンゴルで特に治安の悪い地域や時期は?
モンゴルを旅行するときは、治安が悪いと言われている地域と時期を避けることも大事ですね。
特に治安が悪いと言われているのは、首都のウランバートルで中でも「サルサトンネル」付近が危険とされています。
また、時期はモンゴルの旧正月と言われている「ツァガーンサル」のときが人が多く集まるためスリなどの犯罪が多発しています。
旧正月は、日本での2月なので2月頃のモンゴルは旅行しないほうがいいでしょう。
旧正月というイベントに日没だけでなく昼間からの泥酔者が増える可能性が高いです。
また、時期に関係なく、夜のモンゴルはいつでも危ないというのは頭に入れておいてください。
モンゴルでトラブルに巻き込まれてしまったら?
万が一、モンゴルで何かの事件に巻き込まれたときは在モンゴル日本大使館や警察や救急車を頼ってください。
住所:Elchingiin gudamj 10, Ulaanbaatar 14210, Mongolia
電話:(+976-11) 320777
警察:TEL102
救急車:TEL103
消防車:TEL101、105
交通事故:TEL102、124
警察や救急車などはモンゴル語しか通用しません。
トラブルに遭ったときのモンゴル語だけでも、どこかに控えて常に持っておくようにしましょう。
また、在モンゴル日本大使館などの連絡先も控えて必ず持ち歩くようにしてください。
まとめ
モンゴルの治安は、必ずしもいいとは限りません。
ただ、渡航を禁止されているわけではないのです。
モンゴルは、自分で気をつけて治安に考慮した行動をとることで観光が楽しめる国でもあります。
モンゴルを旅行する予定がある人は、そのときの治安はどうなのかとか、注意すべきことは何なのかというのをしっかり把握してくださいね!