タイは親日家も多くて日本企業の進出も進み、日本から気軽に向かうことのできる旅行先として人気が高まっています。
日本からタイへの飛行機の所要時間は6時間、全国の主要空港から直行便が存在するので、近年では1年間に138万人もの日本人がタイを訪れているそうです。
しかし、日本と同じ常識を前提にタイ旅行に向かうと、観光や生活で困難に遭遇してしまうかもしれません。
そこで今回は、タイ旅行を計画している人に向けて、タイの気候にあった季節別の服装や寺院・王宮見学などの観光で注意すべき点を詳しく紹介します。
タイ旅行を楽しむためには、気候も文化も日本とは全く異なる国に向かうということを理解して、事前に確認しておくことが重要ですよ!
タイはどんな服装がベスト?
タイは熱帯の国で、年間の平均気温は29度前後です。
そのため、常にエアコンをつけて生活している状態です。
日本のように四季は無いので、一年を通じて常に夏のような暑さだと考えておきましょう。
湿気も多いので、さらっとした着心地の綿やコットン・麻・レーヨン素材の服装がおすすめです。
女性ならゆったりしたサロペットや、ビッグデニム、ゆったりパンツ、リゾートワンピースなどがおすすめです。
男性はゆったりパンツにシャツやポロシャツをサラッと着こなすと、爽やかにリゾート気分を味わうことができますよ。
次項では、季節ごとの服装について、より詳しくご紹介します。
タイ旅行の服装【3月~5月:暑季】
タイには暑季、雨季、乾季の3つの季節がありますが、暑季は中でも最も暑い季節です。
1日のほとんどが35~37度の暑さ、厳しいときには40度を記録することもあるので、日中は肌が焼け付くほどの暑さを感じるでしょう。
最低気温でも25度前後なので、常に暑さを感じる状態が続きます。
しかし、熱いからといって肌を露出した服装のまま外出すると、日焼けや熱射病に苦しむ可能性が高いです。
風通しの良いサラッとした着心地の生地で、ゆとりのある服装を選んで外出するようにしましょう。
タイ旅行の服装【6月~10月:雨季】
タイの雨季は日本の梅雨とは全く異なり、1日に何度か短時間に激しい雨が降るスコールが発生します。
日本でも最近頻繁にゲリラ豪雨が発生しますがそれに近く、雲行きが怪しくなったら注意が必要です。
たいてい1時間以内には雨が上がりますが、降水量が多ければ首都バンコクであっても道が冠水してしまいます。
スコールの合間には晴れることもあってムシムシと湿気を強く感じ、最高気温や最低気温は暑季とさほど変わりはありません。
暑季と同じように、サラッと着心地の良く乾きやすい服装を選び、足元は濡れても乾きやすいビーチサンダルなどがおすすめです。
また、突然の雨に備えて、折り畳みの傘やレインコートを携帯しておくのも良いでしょう。
タイ旅行の服装【11月~2月:乾季】
乾季は雨のほとんど降らない乾燥した季節で、ほぼ毎日晴れているため、タイ旅行のベストシーズンです。
気温は25~30度と過ごしやすい陽気ですが、夜間には20度まで気温が下がることがあります。
また、チェンマイなどの北部地方では16度まで下がることがあるので、春や秋の服装を選んで持っていくようにしましょう。
タイ旅行を快適にする服装のポイント
タイ旅行を快適に楽しむための、季節を問わない服装のポイントを紹介します。
日差し対策の日傘やサングラスは必須
1年を通じて真夏のような気温が続くタイでは、日差し対策が欠かせません。
滝のように汗が流れて日焼け止めがすぐに落ちてしまう可能性が高いので、外出時には携帯して度々塗り直すようにしましょう。
どうしても日焼けを避けたいという人は、UVカット効果のある長そでの羽織ものを着用しましょう。
また、目から光が入ることで脳が日差しを浴びたと錯覚して、肌に日焼けと同じ症状が発生することがあるので、UVカットサングラスの着用をおすすめします。
強い日差しの中で観光することを考えると、熱中症対策のためにも日傘を携帯すると良いでしょう。
帽子をかぶることは、頭が蒸れてしまいますし着脱する機会が多く髪型の崩れが目立つので、おすすめできません。
冷房を想定した上着は必須
タイの室内はクーラーが寒すぎるほど効いていることが多く、食事や観光中に寒さを感じて楽しめないといったケースが考えられます。
女性の場合は特に、ひざ掛けやストール、羽織れるものなどを準備して携帯しておくとよいです。
一部高級レストランやホテルではスマートカジュアル
首都バンコクにはたくさんの飲食店が立ち並び、お酒を飲みながら夜景を楽しめるオシャレなルーフトップバーも豊富です。
しかし、高級レストランやホテル、有名なバーなどではドレスコードがあるので注意が必要で、服装がNGだと入店を断られる可能性が高いです。
女性は、短すぎないワンピースを選んでおけば間違いなく入店できるでしょう。
男性は、ジャケットやネクタイまでは必要ありませんが、ハーフパンツやサンダルはNG、タンクトップも入店を断られる可能性があるので避けてくださいね。
【注意】タイの寺院や王宮の見学の服装のポイント
敬虔な仏教徒の多いタイでは寺院巡りが欠かせない観光のひとつですが、見学するためには服装に注意が必要です。
また、王宮など王室関係の施設や美術館でも同様に服装のチェックが行われるので、服装のポイントを紹介します。
【OK】半袖・ロングスカート・長ズボン・ジーンズ
露出の少ない服装であることが基本になります。
上半身は半袖で、生地に決まりは無いのでTシャツ・ブラウス・ポロシャツでも大丈夫ですが、派手な柄や特徴的な柄のものはNGなので避けるようにしてください。
また、キャミソールやベアトップは、肌の露出が多すぎるので避けるようにしましょう。
下半身はロングスカートや7分丈以上のパンツ、ジーンズを選んでおけば間違いありません。
ただし、暑い中で観光地を巡ることを考えると、生地の厚いジーンズはあまりおすすめできません。
【OK】サンダルやスニーカー
履物はサンダルでもスニーカーでも問題ありませんが、ビーチサンダルは施設によってNGの場合があるので避けるようにしてください。
服装のチェックが行われる寺院や王宮、美術館では靴を脱いで見学する場所が多いです。
スニーカーでも紐を結んだりほどいたりするのが面倒なものよりは紐がなく着脱が簡単なものが良いでしょう。
【NG】体のラインが出るものや穴あきジーンズ・派手な柄
体のラインが分かるような肌に密着する服装や、極端に丈が短い服装はNGなので避けるようにしましょう。
ミニスカートで肌の露出を避けるためにレギンスを履いたとしても、体のラインが分かる服装とみなされて見学を断られる可能性があるので注意してください。
また、穴あきジーンズや派手な柄の服装も、寺院や王宮の見学を断られるので避けるようにしてください。
【NG】本堂や王宮内の屋内でのサングラスや帽子
タイの人たちにとって、寺院は観光地ではなく日々の祈りを捧げている神聖な領域です。
タイの王室関係の施設や寺院の建物内では、帽子やサングラスの着用が禁止されています。
タイのしきたりやマナーを守って、王宮内や本堂に入るときは帽子やサングラスを外すようにしましょう。
まとめ
タイ旅行に行く際は紹介した内容を参考にして、季節や行き先に合わせた服装を準備しましょう。
ドレスコードのある観光スポットでは、服装によって見学を断られますが、巻きスカートやスカーフなどのレンタルが必ずあります。
無料ではなく有料で貸し出している場所も存在しますが、有料であっても100バーツ程度の費用で利用できます。
しかし、使いまわしのレンタル品より自分で用意したほうが安心ですし快適ですよね。
神聖な場所を気持ちよく見学するためにも、事前に服装をチェックして見学NGとならないように注意しましょう。