タイ・バンコクは、魅力的な観光スポットが多くあり東南アジアでは人気の高い観光エリアです。
微笑みの国と呼ばれるタイですが、現在の治安が気になる方も多いでしょう。
タイの首都であるバンコクはひとり旅や女子旅でも気軽に行けると言われていますが、実際はどのような危険があるのか調べてみました。
2019年最新!タイ・バンコクの治安情報
外務省のサイトによると2019年現在のタイ・バンコクの危険度はレベル1です。
これは、十分な注意が必要なレベルです。
基本的に観光地は栄えていて安全ですが、首都やリゾート地でもたびたび反政府デモや集会が発生しています。
政情不安等があり、タイ・バンコクへ旅行をする際は最新の情報入手に努めるようにしましょう。
タイ観光で起こり得るトラブルの種類
タイで観光客が巻き込まれてしまうトラブルにはどのような種類があるのでしょうか。
タイは銃器や薬物が入手しやすく、凶悪犯罪の発生が日本の数倍と言われています。
不測の事態に巻き込まれないよう、タイの実情をよく把握して、自ら安全対策を行うことが大切です。
①ひったくり・スリ(抱き着きスリ)
人混みの中で複数人に囲まれ、財布などの貴重品を盗まれてしまいます。
混雑した場所では、荷物は体の前に持つようにしましょう。
繁華街に多い犯罪が抱きつきスリです。
繁華街を歩いていると女性や女装した男性に囲まれ、抱きついて気をそらせます。
その隙にポケットやバッグから貴重品を抜き取ります。
前方後方問わずバイクがきたら注意しましょう。
二人乗りのバイクにすれ違いざまにバッグをひったくられます。
トゥクトゥクに乗車中も後方からくるバイクにひったくられることがあります。
②いかさま賭博(カードゲーム詐欺)
カードゲーム詐欺とは、現地で親しげに声をかけてきた相手からトランプゲームに誘われ詐欺に遭う犯罪です。
最初は少額を賭けて勝ち続けますが、高額を賭けるように促され、現金を全て巻き上げられてしまいます。
さらに、スマホやクレジットカードなど現金化できるものも取られてしまうこともあり、ゲームを途中で止めようとするとナイフなどで脅されるケースもあります。
③ぼったくり
バンコクでは様々な場所でのぼったくりが報告されています。
タクシーやトゥクトゥク、宝石屋やマッサージ、王宮前の鳩の餌などありとあらゆる場所で被害が起きています。
特に観光地付近のタクシーや露店は、観光客目当てに高額な料金でサービスや売り物を提供してくることが多いようです。
④置き引き
レストランやフードコート、公園のベンチなど荷物から少し目を離した隙に持ち去られてしまいます。
荷物は必ず自分の目の届く位置に置き、貴重品は肌身離さずにいましょう。
⑤睡眠薬強盗
親しげに話しかけられたなどで、当日現地で出会った相手と飲食をして飲み物に睡眠薬を入れられ金品を盗まれる犯罪です。
睡眠薬で意識が朦朧としているところを犯人に言われるがままキャッシングをしてしまうケースもあります。
また、被害者はバンコクから他の都市の路上に放置をされるという事件も起こっています。
初めて会った人と飲食をする場合、自分の飲み物には十分に気をつけましょう。
⑥偽警察
本物の警察官であるかのような態度で近づいてきて、所持検査を理由に身分証明書と財布を見せるように言われ捜査をするふりをして現金を奪われてしまいます。
見知らぬ人に声をかけられたら、その人物が警察官に見えたとしても十分に注意をしましょう。
⑦タクシートラブル
バンコクのタクシーで1番多い被害が乗車拒否です。
外国人でもタイ人でも関係なく、運転手さんが知らない土地の場合もしくは行きたくない場所へは乗せてくれないということが起きています。
次に多いケースがぼったくりです。
ぼったくりは観光客をターゲットにしているので、観光地やホテル前で待機しているタクシーはぼったくりの可能性が高いです。
メーターがなく、乗車前に価格を言ってくるタクシーは怪しいでしょう。
⑧性犯罪
夜間に女性が1人でタクシーやバイクタクシーに乗車し、運転手にナイフなどで脅されたり、わいせつ目的で連れ去られる事件が起きています。
ビーチリゾートでは、仲良くなった男性からわいせつ行為を受けたという報告もあります。
夜間の一人歩きはやめましょう。また明るく広い通りを利用し、露出の高い服装をしないことも重要です。
⑨見せ金詐欺
「日本円を見せてください」と話しかけられたら注意をしましょう。
英語と日本語を話しながら近づいてきて、話をしているうちに現金が抜き取られている詐欺です。
⑩寸借詐欺
街中で知らない人から突然、金銭の支援を要求される詐欺です。
観光客のふりをした女性が全財産を盗まれホテルにも泊まれないので、お金を貸して欲しいと近づき、現金を騙し取られてしまいます。
犯人が男性でパイロットと名乗ることもあり、偽の名刺で信用をさせて金銭の支援を求められるケースもあります。
相手がスーツでも気をつけましょう。
タイ観光のトラブルを防ぐ安全対策4つ
せっかくの海外旅行でトラブルに巻き込まれないためにも、バンコクへの旅行で必要な防犯の心構えを紹介します。
人混みやトゥクトゥク乗車時もカバンを離さない
スリやひったくり、置き引きが横行しているバンコクでは、カバンや貴重品は必ず離さないようにし、道路とは反対側にバッグを持つようにしましょう。
すれ違いざまや、トゥクトゥク乗車中でもあっという間にひったくられてしまいます。
人混みではカバンは前に抱くように持ち、貴重品をポケットに入れるのはやめましょう。
ホテル内でも施錠や貴重品管理は気を抜かない
ホテル内やレストランでも貴重品から目を離さないようにします。
鍵を開けられて、クレジットカードを盗まれるという被害もあります。
場所は関係なく、貴重品の管理には十分気をつけましょう。
タクシーからの下車や横断歩道ではバイクに注意
タイのタクシーは日本と違い、ドアを自分で開け閉めします。
タクシーを降りるときは後方からくるバイクに気をつけましょう。
歩行者優先の意識が低く、青信号だろうと横断歩道だろうとバイクや車が突っ込んでくる可能性があります。
道路を横断する際は、左右の安全を確かめて渡りましょう。
夜間の不要な外出や一人行動は避ける
特に女性は性被害に遭う可能性が高く、夜間に1人で行動するのはやめましょう。
やむ得ない場合は、明るく広い道を歩くなどの自衛が必要です。
男性でも睡眠薬強盗、いかさま賭博のターゲットにされることがあるので、1人での行動は気をつけましょう。
タイで特に治安の悪い地域や時期は?
ナイトマーケットで有名なパッポン通りもぼったくりのバーや、ひったくり、スリが多く発生しています。
特に夜間、女性の一人歩きはとても危険な場所です。
ワット・プラケオでは観光客を狙った犯罪が頻発しています。
プロのスリ集団がいるのでバッグや貴重品は肌身離さず、十分に注意をしましょう。
外国人の移住エリアであるスクンビット通りは、バイクでのひったくりが多いです。
背後からバイクの音が聞こえたら、注意をしましょう。
また、タイで2019年10月現在、外務省より渡航となっているマレーシアとの国境付近のパッターニーなどは近づかないようにしましょう。
タイでトラブルに巻き込まれてしまったら?
観光客専門の警察がタイツーリストポリスです。
紛失、盗難から様々なトラブルの相談ができます。
日本語対応で24時間繋がるので、タイ旅行の際は必ず番号を控えておきましょう。
在タイ日本国大使館も日本語での対応が可能です。
夜間・休日などでも繋がる緊急連絡先は
また、現地の警察、救急車、消防はタイ語、英語のみ可能です。
警察「191」救急車「1669」
消防「199」
まとめ
魅力的な観光地が多くあるバンコクは日本でも人気の旅行先の一つです。
治安も良く、安全だと言われていますが、邦人観光客をターゲットにしている犯罪が多く発生しています。
海外旅行では自衛をすることがとても重要です。
不測の事態に巻き込まれないように、細心の注意を払い、行動をしましょう。
これだけでも犯罪から身を守ることができます。
せっかくの海外旅行が台無しにならないように、旅行前から情報収集をし、安全に楽しくバンコクを満喫しましょう。