世界的に有名な観光地であるタイ・バンコクは、日本でも旅行者が年々増えている人気の高い観光スポットです。
一般的に有名なのは、豪華な王宮や遺跡・仏像などを施された寺院など、美しい建造物と歴史を感じることができる名所です。
また、熱帯のビーチリゾートも点在して、歴史的な寺院と近代的な都市空間が融合したテーマパークのような国としても知られていますよね。
今回は、タイ旅行をより楽しむために、知っていそうで知られていないタイについての基本情報と特徴、治安、旅行方法を詳しく紹介します。
記事で紹介するタイについての基本情報を確認して、タイ旅行をより安全にディープに満喫してくださいね。
タイの基本情報
国名は「タイ王国」、首都は静かな河川沿いの歴史ある寺院と近代都市が隣接した「バンコク」です。
南北に長く伸びた国土は日本の約1.3倍の大きさの51万3千平方キロあります。
人口は日本の半分ぐらいの約6700万人で、首都バンコクには人口の約1割前後の828万人が暮らしています。
国の95%が敬虔な仏教徒である仏教国で、国民の多くが自国に対する意識がとても高いです。
毎日必ず朝8時と夜6時にテレビや公共施設で国歌が流れ、その間タイ人は直立不動で立ち止まり国歌を聞きます。
基本の言語はタイ語で英語を話せる人は少なく、南北に長い国のため地方によって方言のように違いがあります。
通貨の「バーツ」は硬貨6種類と紙幣5種類です。
交通機関のチケット売り場では10バーツ硬貨、チップやローカルエリアでの買い物では20バーツ・100バーツ紙幣がよく使われています。
タイの特徴
タイ旅行を安全に楽しむために重要となる、気候や国民性と文化の違いについて説明します。
【気候】雨季・乾季・暑季がある
熱帯性の気候で年間の平均気温は29度前後、日本とは異なり雨季・乾季・暑季が存在します。
暑季の3~5月は日差しが強く日中の気温は40度を超える厳しい暑さになります。
雨季の6~10月は気温は和らぎますがスコールなどの大雨が多く発生して気候が乱れがちです。
乾季の11~2月は気温は20度を下回り雨も降らず良い天気が続くので、他の時季とは異なり比較的過ごしやすいでしょう。
【国民性】マイペースで穏やかな親日家
タイ人の国民性は南国特有のゆったりとしたマイペースな雰囲気で、「微笑みの国タイ」と呼ばれるようにニコニコとした気さくな人が多いです。
政治や経済で友好的な関係を築き、日本の相撲やアニメなどの文化も受け入れていて、世界の中でも指折りの親日国といわれています。
【文化】日本とは異なる仏教の系統
日本も仏教が盛んな国といわれていますが、タイの仏教徒は系統が異なります。
日本の仏教は中国や韓国など北方を通じて伝わった「大乗仏教」ですが、タイの仏教はスリランカやビルマなど南方を通じて伝わった「上座部仏教」というものです。
大乗仏教は誰であっても悟りを開けば成仏できるという教えであるのに対し、上座部仏教は出家して悟りを開かなければ救われることがないという教えです。
3大寺院や世界遺産の遺跡る仏教の系統
首都バンコクで欠かせない観光スポットといえば、仏教の系統を伝承する3大寺院「ワット・プラケオ」「ワット・ポー」「ワット・アルン」です。
どの寺院もチャオプラヤ川沿いにまとまって建っているので、タクシーやトゥクトゥク、水上バスを使って1日で寺院巡りを楽しめます。
そして、バンコクに都が遷るまで首都であった古都・アユタヤ遺跡も人気の観光スポットです。
タイ旅行に欠かせないこられの名所は、寺院や王室関係の施設であるため細かい規定があります。
代表的な規定がドレスコードで、規定外の場合は施設の見学や拝観を断られてしまうケースがあるので注意しましょう。
【生活】経済成長により物価は上がりつつある
タイは外国資本を積極的に導入や観光業の発展によって、経済成長が加速しています。
また、最低賃金の引き上げ政策が実施され、一般市民の平均月収が上がったことも影響して、食品・日用品・サービスなどあらゆる分野で物価が上昇傾向です。
その価格の変化を例えると、10年前は1時間150バーツのタイマッサージが2019年には200バーツに値上がりしたといったレベルです。
通貨であるバーツのレートが2012年頃は1バーツ平均2.6円でしたが、2019年には1バーツ平均3.5円まで上昇しているので、以前と比較して価格差を大きく感じるかもしれません。
【食】食材の旨味が引き立つスパイスの味付け
タイ旅行での楽しみは豊富な食材とスパイスを活用して辛味、甘味、酸味の加わった独特の旨味を味わえるタイ料理です。
タイ料理は地域によって異なります。
北部はマイルドでこってりとした味のソーセージ「サイウア」、東北部は辛味と塩味がはっきりとしたサラダ「ソムタム」が有名です。
海に囲まれた南部はスパイスやココナッツを使用した「ゲーンマッサマン」。
中央部はタイと外国の食文化を融合した甘味と辛味の強い「トムヤムクン」や「ゲーンキヤオワーン」が有名です。
タイの治安は?
首都バンコクの治安は比較的安全ですが、日本と比較すると治安の悪いところもあります。
夜の繁華街・ナイトマーケットで有名なパッポン通りは、睡眠薬強奪やいかさま賭博、飲食店での法外な金額請求に巻き込まれる危険があるので注意が必要です。
有名な観光スポットである3大寺院では、観光客が増加したことでプロのスリ集団しているので、口の開いたバッグを持ち歩いたりポケットに財布を入れたりして歩くことはやめましょう。
また、タイの中でも治安の悪い深南部のマレーシアとの国境付近は、イスラム過激派のテロも多く昼夜問わず危険リスクが伴うので近寄らないようにしましょう。
タイへの旅行方法は?
タイでの旅行方法は飛行機が主流で、東京~バンコクの直行便を選べば約6時間のフライトで到着します。
旅行の旅費相場・ベスト時期・日数
首都バンコクは交通網が発達しているので、滞在日数は2泊3日で十分満喫できるでしょう。
旅行相場は、2泊4日のパッケージツアー最安値23,000円と、1日の観光や食事にかかる費用約10,000円を想定すると50,000円台になります。
滞在日数や観光プラン、ホテル・飛行機のグレードによって値段は上昇すると考えてください。
タイ旅行のベスト時期は、厳しい暑さが和らぎスコールや大雨の降らない天候の安定している乾季の11~2月がいいでしょう。
空港・交通手段
首都バンコクの空港はスワンナプーム空港・ドンムアン空港の1つがメインです。
日本からの直行便は成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港、福岡空港、新千歳空港、那覇空港の7つの空港で運行中です。
到着したらタイ国内での交通手段は電車がおすすめです。
バンコクには主要エリアを走る高架鉄道(BTS)、地下鉄(MRT)、空港と市内を結ぶエアポートラインの3つの電車があります。
また、バンコクから遠方へ移動する際は、高速バスや飛行機も便利です。
まとめ
今回は、タイ旅行に出発する前に知っておいてほしいタイの基本情報を紹介しました。
タイ旅行を楽しむために重要なのは、やはりドレスコードです。
尋ねた施設見学を断れることの無いように、寺院や遺跡を巡る際は必ずドレスコードを守るようにしてください。
また、熱帯の気候で1年を通して蒸し暑いので、外出時は帽子や日傘、日焼け止めを携帯しておきましょう。
タイでは水道水は飲むことができないので飲料水の携帯も忘れずに、体調管理に気を付けてタイ旅行を楽しんでくださいね。