インドネシアってどんな国?基本情報と歴史・文化を理解

東南アジアに位置するインドネシアには、どんなイメージがありますか?

人口がとても多い国であり、日本とは文化も歴史も違うところが多いですね。

 

今回は、インドネシアという国の理解を深めるためにも、基本的なことや文化や歴史について学んでいきましょう!

 

インドネシアの基本情報

インドネシアの正式名称は、インドネシア共和国です。

東南アジアにあり、首都はジャカルタ首都特別州です。

 

人口は2億3000万人を超えておりこの人数は世界第4位とされています。

さらには、世界で一番イスラム教信者が多い国としても知られています。

 

言語はインドネシア語ですが、マレー語やジャワ語も使われていますよ。

また、英語も通じます。

 

英語が話せる人は、英語で十分に会話をすることも可能ですが、挨拶程度のインドネシア語も話せるようにしておくと便利でしょう。

インドネシアは、熱帯性気候であり、一年を通して温かいのが特徴です。

 

インドネシアでは唯一神への信仰が第一原則

インドネシアの宗教は、イスラム教が87%、キリスト教が9%、ビンドゥー教が2%というほぼイスラム教信者が多い国です。

信教の自由が認められているのですが、パンチャシラでは唯一神アッラーへの信仰が原則とされています。

 

イスラム教は、アッラーを唯一神として、信仰告白、礼拝、喜捨、断食、巡礼をすることが義務付けられています。

イスラムの過激派などもいるのは事実ですが、イスラム教は、平和を求めている人が多いのも事実です。

 

宗教会議がないことで、分裂することもありますが、イスラム教=危険というのは間違った認識です。

また、イスラム教は一夫多妻制が許されているのも特徴であり、豚肉は食べない、左手は不浄などの決まりもあります。

 

【経済】インフラ整備途上、日系企業の進出も

インドネシアの経済は、発展しています。

その証拠としてインフラ整備が行われており、急速にインドネシアの都市が変わってきているのです。

 

例えば、インドネシアで初めての地下鉄である「ジャカルタ都市高速鉄道南北線」ができました。

この地下鉄開発には、日本の企業である三井物産、東洋エンジニアリング、神戸製鉄所が関わっていることでも話題になりました。

 

さらには、25の空港の設立や、発電所の設立に向けて動いていることも明らかになっていますよ。

この計画には、45兆円を超える投資が必要とされています

 

日系企業もインドネシアには目をつけており、1500社ほどの企業が進出しているとも言われています。

その中には、トヨタ自動車やダイハツ工業、ホンダ技研、パナソニック、花王、味の素などの日本を代表する大企業が参入しています。

 

インドネシアには、流通に大事な人材や物があるので、発展しやすいのでしょう。

ただ、2019年現在、米中の貿易戦争の影響で経済の見通しが悪くなっているという現実もあります。

 

インフラ整備がどこまで進むのかがインドネシアの発展に繋がるため、日本もインドネシア経済から目が離せないでしょう。

 

【生活】「ジャムカレット」で時間に対しておおらか

インドネシアには、「ジャムカレット」という言葉があるのですが、「ジャム=時間」で「カレット=ゴム」という意味があります。

公共の交通機関が遅れることもよくあることであり、待ち合わせをしてもかなりの時間待たされるというのが普通なのです。

 

そのため、日本人のように、「待ち合わせに遅れてはいけない!」とか「待ち合わせの5分前には到着しなくちゃ!」という感覚はないようです。

 

【食】日本人にもなじみのあるインドネシア料理

食文化は、イスラム教なので豚肉を食べることは禁じられています。

しかし、インドネシア料理は、日本人も大好きでおいしいものばかりですよ!

 

例えば、ナシゴレンやガドガド、バタゴール、トンセンなどがありますね。

日本でもインドネシア料理のお店が多々あるほどで、豊かな食文化を持っている素敵な国ですよ。

 

【文化】島・地域ごとの多種多様な文化

インドネシアでは、インドネシア語が国の言葉とされていますが、場所によってはジャワ語を話すなどのように、多種多様な文化があります

インドネシアの地形を見ると、横に大きく広がっていてとても広いのが分かるでしょう。

 

多くの島々があり、中国系の人やマレー系、インド系の人などのように色んな人が存在し、色んな文化が当然のようにあるのです。

 

インドネシアの歴史

インドネシアと言えば、東南アジア最大の国とも言われていますよね。

どんな歴史を持つ国なのでしょうか?

 

独立運動

日本がインドネシアの独立を容認するはずだったのですが、第二次世界大戦で降伏したために、1945年8月17日にスカルノがインドネシアの独立宣言をしました。

しかし、当時オランダの植民地だったためにオランダが認めずに独立戦争が起きます。

 

この戦争は4年間ほど行われ、1949年11月のハーグ協定においてインドネシアの独立が叶い、1950年には連邦制を廃止させることもできたのです。

 

スカルノ時代

オランダからの独立に成功し、議会制民主主義を導入しています。

しかし、議会制はうまくいかず、大規模な反乱が発生する事態になってしまいます。

 

また、1950年憲法を廃止して1945年憲法に切り替えたために、分裂を起こしたことも有名です。

しかし、1965年の9月30日事件により、スカルノ時代は終わりを告げたのです。

 

スハルト時代・スハルト以後

1968年以降、インドネシアはスハルト時代になりますが、スハルトも独裁的な国家建設をしました。

スカルト時代に分裂した西側諸国とは、関係を修復することに成功しています。

 

しかし、1997年にアジア通貨危機があり、1998年にはジャカルタ暴動が起きたためにスハルト政権も崩壊したのです。

 

インドネシアの治安はいい?

 

インドネシア人は日本人に優しく、東日本大震災のときにも多くの支援をしてくれた国の1つです。

しかし、インドネシア自体の治安はというと、テロや自爆テロ、武装集団による事件などが勃発しているため、良いとは言えません。

 

危険レベル1や2がついており、渡航中止や気をつけた渡航を勧告されていますよ

特に、ポソ県やパプア州は危険レベル2となっており、不要な渡航は控えるように外務省からの勧告があります。

 

インドネシアを観光したいと思っても避けてください。

 

インドネシアに旅行するなら?人気の地域3選!

 

インドネシアは、危険レベルがついているものの、全てが渡航禁止というわけではありません。

人気の観光地もあるので、どこに行くのがおすすめなのかについて紹介しますね!

 

バリ島|人気のリゾート地

インドネシアの中でも行く人がとても多いのがバリ島ではないでしょうか。

バリ島は、ジャカルタから東の位置にある島です。

 

人口もどんどん多くなっていて、今は300万人ほどいると言われています。

そんなバリ島では、クタビーチやヌサドゥアビーチ、サヌールビーチなどのように、綺麗なビーチがたくさんあります。

 

そのため、マリンスポーツを楽しむこともできれば、ビーチでゆっくりとした時間を過ごすこともできますよ。

また、ゴアガジャ遺跡、タマンアユン寺院、タナロット寺院などのように、バリ島の歴史を楽しむことも可能です。

 

ジャワ島|恵まれた自然と史跡

ジャワ島は、首都のジャカルタがある場所で、観光客も多くジャワ島なら都会も自然も楽しめます。

人口が多いインドネシアの中でも、6割がジャワ島にいると言われています。

 

ジャワ島には、1991年にインドネシアで初めての世界遺産になったボロブドゥール遺跡があったり、プランバナン寺院があったりと、見所たっぷりです。

さらには、パガンダランビーチやウジュンクロン国立公園などの大自然を感じることができる場所もあって、観光する場所が多いのも特徴です。

 

首都ジャカルタ|異国情緒溢れる活気ある街

ジャカルタは、首都であり、インドネシアの大都市でもありますよね。

ジャカルタを見ると、インドネシアの印象が一気に変わるのではないでしょうか。

 

陶磁器博物館やワヤン人形博物館で異国の文化に触れたり、イスティクラル・モスクでイスラム教について肌で学んだりするのがおすすめです。

イスティクラル・モスクはアジア最大のモスクです

 

ジャカルタでは、日本ではみない異国文化をしっかりと味わってください。

 

まとめ

インドネシアの印象が、以前とは違うものになりませんでしたか?

インドネシアには、危険なイメージや発展途上のイメージがあるかもしれませんが、実際はかなり開発が進んでいる国です。

 

インドネシアに行ったときは、インドネシアの活気を感じてくださいね。

 

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