経済発展とともに観光地としてもとても人気があるマレーシア。
旅行に行こうと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、気になるのは海外旅行になるだけあってマレーシアの治安ですね。
今回は、マレーシアの治安や、安全対策について紹介しますので旅行予定者は参考にしてください。
2019年最新!マレーシアの治安情報
マレーシアは東南アジア圏です。
東南アジアというと安全な国が少ないというイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。
東南アジアの中でもマレーシアは治安が安定していると言われていて、世界治安ランキングでも16位と高い位置にいます。
ただ、都心部では観光客への軽犯罪が少し問題視されています。
また、2019年9月にマレーシアサバ州東海岸沖にて誘拐事件があったため、サバ州東海岸の一部では2019年10月現在渡航禁止と外務省から発表されています。
サバ州にはコタキナバルなどのリゾートがありますが、観光地への影響はないとされています。
今回は、マレーシアでより安全に旅行を楽しむためによくあるトラブル・トラブルへの対処を見ていきましょう!
マレーシア観光で起こり得るトラブルの種類
実は日本人観光客は海外の人からすると犯罪相手として狙われやすいと言われています。
マレーシアで起きる可能性があるトラブルを事前にチェックしておきましょう。
①ひったくり・スリ
2019年9月にもひったくりやスリの被害が在マレーシア日本国大使館に報告されています。
たすき掛けにしてひったくり対策をしていたバッグですらバイクを乗っていた人物から引っ張られてそのまま引きずられて怪我をしたという事件も起きているのです。
また、気づかないうちにバッグの中から財布やパスポートが盗まれていたという被害もあります。
スリに関しては、子供をつれている人を狙うことが多いと言われています。
子供に気をとられていたり、子供を抱っこしなおそうとしている瞬間にスリの被害に遭うようです。
②置き引き
クアラルンプールなどの大都市でも置き引き被害が多発しています。
例えば、レストランに入って椅子にバッグを置いていたり、スマートフォンや地図に夢中になっていたりすると荷物を盗られていたという被害があります。
ちょっとの油断で気づいたら盗まれていることが多いので注意しましょう。
③タクシートラブル
マレーシアは、クアラルンプール以外の場所の移動手段がタクシーになることが多いと言われている国です。
メーターは一応ついているものの、メーター通りの料金ではなく、上乗せされてぼったくられるのが多いのがマレーシアのタクシーです。
非常に悪質なタクシーが多い言われているので、タクシートラブルが絶えない場所でもあるのです。
④交通事故
マレーシアでは、運転のマナーが悪いために交通事故が起きやすいと言われています。
オートバイでの事故が1番多く、割り込み運転や無理な追い越し運転の他、歩行者も信号を守らずに急に飛び出すということが多発しています。
マレーシアで道を歩く場合・車を運転するときは十分に気をつけなければなりません。
ただ、交通ルールは日本と似ているので、その面では助かるところもあるでしょう。
⑤デング熱などの感染症
マレーシアでは、デング熱の感染に注意しなければならないという報告があります。
デング熱というのは、蚊によって発症するものですが、感染するとインフルエンザのような症状が出たり、最悪の場合は死に至ることもあります。
他にも、コレラや腸チフスなどの消化器系の感染症にも注意する必要があります。
さらには、結核の発生率が高く、感染する可能性があるとも言われています。
⑥クレジットカードのスキミング
海外旅行なので、クレジットカードを使うのがマストだという人も多いですよね。
マレーシアでは、クレジットカードのスキミング被害が多発しているので注意してください。
スキミングとはクレジットカードの情報を抜かれて、偽造カードが作られ、そのカードを使われてしまうというものです。
そのため、目の前でクレジット決済をしてくれないような場所での使用は避けた方がよいでしょう。
マレーシア観光のトラブルを防ぐ安全対策4つ
せっかくのマレーシア観光なのに、トラブルで嫌な思い出を作りたくないですよね。
しかし、自分を守れるのは自分だけ。
安全に楽しい観光をするには自分が注意しなければならないのです。
ここで、マレーシアでトラブルを防ぐ方法について紹介しますね!
貴重品やカバンは離さない
海外旅行では当たり前ですが、貴重品やカバンは自分から離さないようにしてください。
たすき掛けのカバンを持っていてもひったくりに遭う可能性があるので、バイクが通る道とは逆の方向でカバンを持つことが大事なポイントです。
リュックやウエストポーチを持っていく人もいますが、それでもスリに遭うことがあるので絶対に気をつけておきましょう。
洋服の内側にバッグを入れて持ち歩くなどのように隠す対策もいいと言われています。
しっかりと、「自分は警戒している!」という態度を見せてスキを与えないことが大事です。
タクシーはGrabを優先的に使用
「Grab」というのは、タクシーを呼ぶアプリのことです。
マレーシア観光では、現在当たり前のようにこのアプリを利用している人が多いのです。
Grabから乗ったタクシーには、必ず料金メーターがついていると言われています。
また、お支払いはその場でなくても、後から決済できるためキャッシュレスも可能という便利な利用方法もあります。
夜間の不要な外出や一人行動は避ける
マレーシアでの夜間の外出や一人行動は絶対におすすめできないのでやめてくださいね。
集団強盗まで起きているので、巻き込まれたら大変です。
また、夜間には交通事故も多くなるので身の安全を守るためにも夜間は大人しくしておきましょう。
特に一人行動をしている日本人は犯罪に狙われやすいと思っていてください。
文化やマナーの違いを知っておく
当然ですが、マレーシアと日本では色々と違いがあります。
マレーシアはイスラム教文化なので、左手は使ってはいけないことになっています。
左利きの人は現地の人とものの受け渡しのある場合は右手を意識して使うようにしましょう。
また、人差し指で指す行動はとても失礼な行動とされています。
さらには、イスラム教なので観光客であっても女性の露出しすぎたファッションには気をつけなければなりません。
マレーシアで特に治安の悪い地域は?
強盗や集団犯罪が起きているジョホールバルはマレーシアの中でも治安が最悪と言われているので気をつけましょう。
他にも、スリや置き引きが多発しているクアラルンプールのクランやプタリンジャヤ、窃盗が起きやすいペナン島も治安には注意が必要です。
2019年10月現在渡航禁止となっているサバ州のフィリピン対岸はもちろんです。
観光地のコタキナバルは除外されているのですが、実は窃盗も起きているので気をつける必要はあります。
マレーシア旅行は女性一人でも大丈夫?
マレーシアを女性一人で旅行したという人もいます。
安全な場所のみの観光とか、十分に気をつけての観光ならできないこともありません。
しかし、女性を狙ってナンパをしてくる人やひったくりをする人がいるのも事実です。
声をかけられてもついていかないこと、地味なファッションをして目立たないこと、人気のないところには絶対にいかないことを徹底してください。
また、夜間の外出は絶対に避けてください。
マレーシアでトラブルに巻き込まれてしまったら?
もし、マレーシアでトラブルに巻き込まれてしまったら、在マレーシア日本国大使館などに連絡してください。
・在マレーシア日本国大使館:03-2177-2600
・在ペナン日本国総領事館:04-226-3030
・在コタキナバル総領事事務所:088-254-169
以上3つの場所は日本語も通じるので、連絡先を控えておいてください。
また、警察や消防、救急車には「999」で状況に応じてそれぞれへ繋げてくれますが、英語しか通じません。
まとめ
マレーシアの治安は思った以上に悪かったでしょうか?
海外旅行をするときは絶対安全ということはないと意識しておき、十分に注意しないといけませんね。
しかし、マレーシアは観光の魅力が詰まった国なので楽しむことも忘れないでください!